「コピペエンジニア」になるか否かは、あなた次第 − @IT自分戦略研究所(情報元のブックマーク数)

クリエイティビティとコピペエンジニアか・・・

「クリエイティビティ」というと、ゲームのソフトウェアをゼロから生み出すような、特殊な才能が必要、という印象をお持ちの方が多いと思います。
ですが、筆者がエンジニアとして楽しさを覚えたのは、突飛なアイデアを思いつくようなときよりも、むしろ、

  • できるだけ効率よくプログラムが動くように考える
  • 美しくプログラムを作る
  • その結果、考えたとおりにプログラムが動く

というようなときでした。そのほか、

  • いままで分からなかった技術が分かるようになる
  • 「動かない!」と、あきらめそうになっていたプログラムが動くようになる
  • 到底できないと思っていたことができるようになる

などのことも、エンジニアとしての楽しみの1つでした。これらを一言で表せば、
「自分で考えたことを現実にできる」
ということになりますね。

「コピペエンジニア」になるか否かは、あなた次第 (1/2):仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(8) - @IT

書籍からの学習方法は、書籍のサンプルコード入力→実行、キー入力した上で熟読する

当時、プログラミングスキルを学ぶ際の頼りは技術書でした。専門用語が並んでいますし、ただ読んでも意味が分からないので、本に書かれているサンプルコードを1文字ずつキーボードで入力し、動かしながら少しずつ覚えるスタイルです。それだけに、書籍を使った学習は、理解するまでに時間がかかり、面倒でした。
しかし、この学習スタイルにはメリットもありました。キーボードから入力するのは時間がかかるので、コードを熟読する必要があります。入力にミスがあれば、どこが問題なのかを考える必然性が出てきます。また、技術書は一般の本に比べ高価で、自分の財布からお金を出した分、「元を回収してやろう」という気持ちも働きます。それだけに、新たな技術を「あっ、そういうことか!」と理解できたとき、大きな喜びと自信を味わうことができました。

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でもインターネットのコピペは機能をコピペする、間違えていても違うのをコピペすればいい、コピペ資産ができていくだけ・・・

インターネットにさまざまな情報がある現代は、必要な情報が一瞬で分かります。詳しい事例やサンプルコードも豊富で、わざわざコードを手で入力しなくてもコピー&ペーストで手に入ります。
手元に参考になるソースコードがあれば、取りあえず動かしてみたくなるものです。取りあえず動いてしまえば、わざわざソースコードを読み解く機会も少なくなります。自分で入力する苦労も、入力ミスもないので、「動かない体験」をすることも少なくなり、動かない理由を考える必要もありません。

  • 分からなかったらインターネットで検索する
  • 検索結果をコピー&ペーストする
  • 取りあえず動かす

この中に、「考える」というクリエイティブな要素は1つもありません。「動くこと」への喜びもありません。
これまで、「コピー&ペーストしただけ」「動けばいいという気持ちがよく見える」ソースコードを何度も見てきました。時間がなかったのかもしれませんが、このような仕事の繰り返しでは、たとえエンジニアでも楽しくないのは当然です。

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