仮想化による"最強"システムの共有 第1回クラウド・プラットフォームの要件 | oracletech.jp(情報元のブックマーク数)

メモメモ。クラウドに求められるもの、というかベースですな。

製品/技術情報
Pick Upテクノロジー
仮想化による"最強"システムの共有 第1回
クラウド・プラットフォームの要件
「ガチガチに作り込んだ最強システムをみんなで使えるようにしたもの」がクラウドであるというのは、日本オラクルクラウドエバンジェリストである中嶋一樹氏だ。では、みんなで使えるようにするためには、どういった仕組みが必要なのだろうか。今回、クラウド・プラットフォームが備えるべき機能や仕組みについて解説していただいた。(編集部)
クラウド・プラットフォームに求められる機能
クラウド・コンピューティングという考え方が広まり、仮想化されたプラットフォームをネットワーク経由で提供する形態がパブリック/プライベートを問わずにさまざまな領域で活用され始めている。
こうしたクラウド・プラットフォームに求められる要件はさまざまなものが考えられるが、特に重視されるポイントとしてコスト面が挙げられる。そこで重要になってくるのが高密度化である。
ネットワーク経由で仮想化されたプラットフォームを提供するといった場合、ハードウェアの上にハイパーバイザーがあり、その上でユーザーごとにVM(Virtual Machine)が動作していて、さらにその上位レイヤーでOS、そしてデータベースが実行されているという形が一般的だ。
しかしこの構成には、ハードウェアリソースの利用に無駄が生じやすいという欠点がある。たとえばVMごとに同じデータベースを動かした場合、それぞれのデータベースが個別にリソースを消費するため、1つのデータベースを共有する形よりも効率が悪い。つまり効率を高められず、それだけコスト負担につながってしまうわけだ。
こうした問題の解決策としては、ミドルウェアレベルの仮想化が挙げられる。つまりミドルウェアがデータベースであればデータベースレベルで仮想化を行う。個々のVMごとにデータベースを実行するのではなく、1つのデータベースを仮想化して各ユーザーに提供するという形態である。これによって複数のデータベースを実行する無駄を排除し、効率的なハードウェア利用を実現できる。そしてこの形態で重要なのがユーザ毎の独立性確保とサービスレベルの制御、つまりQoSだ。
確かにシステムを仮想ハードウェアの単位で提供すれば、独立性の高い環境を提供できるというメリットが生まれる。ただ、ハードウェアリソースという観点から見ると、個々のVMで重複する部分が多く、リソースの無駄遣いが生じてしまう。特にPaaS(Platform as a Service)を提供するのであれば、データベース仮想化のように、より上位のレイヤーで仮想化を行うことが重要だ。

http://oracletech.jp/products/pickup/000016.html

リソース管理やモニタリングとか確かに重要ですな

■リソース管理、モニタリングの重要性
効率的なリソース管理を行うための仕組みも必要となる。具体的には仮想化されたプラットフォームに対して、どの程度CPUやメモリといったリソースを割り当てるのか、あるいはスループットをどの程度に設定するのかなどといったことをコントロールする機能だ。
その際、ユーザをVM単位で切り分けていると、個々のVMに対してリソース設定を実施しなければならない。特に複数のVMを利用してクラスタ構成を組んでいるような場合、まず対象ユーザに関係するVMを探し出し、その1つ1つに対してCPUやメモリの割り当てを設定する必要があり、直感的とは言い難い。ノード数が増えていくと、こうした作業は大きな負担となってしまう。
またシステムの監視がスムースに行えるかどうかも重要ではないだろうか。たとえばハイパーバイザによっては、障害発生時に自動的に別のハードウェアへVMを移行するといった仕組みが提供されている。これは便利な一方、VMがどのハードウェア上で動作しているのか分かりづらくなってしまうといった問題も発生している。こうした運用上の課題を解決するための仕組み、具体的にはモニタリングツールといったものも提供されている必要がある。

http://oracletech.jp/products/pickup/000016.html

screenshot