Linuxカーネルハッカー流「自力で食える技術者」チームの育成法 − @IT自分戦略研究所(情報元のブックマーク数)

VA Linuxの高橋さんのこれまでの経緯とか。すごいなぁ、北海道か!セキュポロで是非!

高橋浩和(たかはしひろかず) VA Linux Systems Japan 技術本部 本部長。北海道生まれ、北海道大学出身。VAX全盛の時代から、各種OSの設計などに取り組む。Linux Kernelハッカーとして、毎年オタワで開催される「Linux Kernel Developers Summit」に招待される。2005年度日本OSS貢献者賞受賞。「詳解Linuxカーネル」の監訳者であり、著書として「Linuxカーネル2.6解読室」(共著)がある。最近は、「Xen」による仮想化技術の開発を行っている。

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メーリングリストのメールを全て読みきれるほどの規模の時代か。

当時、Linuxは「とにかく品質が悪い」と日本では散々な評判でした。ところが、実際に調べてみたら意外と良い感触だったのです。そのころには、使い勝手がずいぶん改善されていました。また、わたしは「Linuxコミュニティの活発度」も気に入りました。Linuxコミュニティは、当時からかなり活発に活動していました。とはいっても、いまの規模とは比べものにならないですが。まだ、メーリングリストのメールをすべて読みきれるぐらいの規模でした。

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細かい指示を行うのではなく、メンバーがやりたいこと、やる方向性を尊重か。大切だよな、現場のやる気も含めて。

■細かい指示は行わず、チームメンバーの裁量に任せる

現在、20人ぐらいのエンジニアチームをマネジメントしています。中核は、クラウド関連のビジネスです。クラウド基盤環境の導入を検討している企業に向けて、提案から実際の開発構築までを一貫して行います。ストレージ関連のソフトウェア製品も開発中で、その中心機能をオープンソースとして公開しています。

わたしの役割は開発チーム全体の「方針とポリシー」を決めることです。細かい指示は行わず、基本的にはチームメンバーの裁量に任せています。

世の中には「目標に向かって走るのが好きな人」と「目標を作るのが好きな人」がいると思います。わたしはどちらかといえば後者のようです。基本的には「向き・不向き」に合わせて仕事を振りますが、得意な技術ばかりやっているとエンジニアはいずれ成長が止まります。そのため、あえてメンバーが苦手な仕事を振る場合もあります。
■エンジニアは「よく考える」人であってほしい

わたしは、エンジニアに「とにかくよく考えてほしい」と思っています。目の前にやるべき仕事があると、ついその仕事にすぐ取り掛かりがちです。しかし、あえてそこで立ち止まってほしい。本当にそのやり方でいいのか、ほかのやり方は考えられないのか、自分の選択がベストなのか……全体を俯瞰(ふかん)して考えてほしいのです。

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