第5回 なんとしても抑制したい!ファイル共有ソフトの利用:企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)(情報元のブックマーク数)

情報漏えい危険なのは、P2PUSBメモリ(2008年JNSA調査)

P2Pによる情報漏えいは、「Winny」に関連したウイルス(暴露ウイルスとも呼ばれています)により、爆発的に広まりました。今まで数多くの機密情報・個人情報が、国や教育機関・数々の有名企業から漏えいしてしまい、今も有名どころの漏えい時には大きく世間を騒がし続けています。他のP2Pでも、データをアップロードするフォルダ(マイドキュメント等)に会社情報が含まれていた為、意図せず情報漏えいにつながってしまったケースも存在します。
P2Pの使用はほとんどの組織で、社内・自宅共に使用禁止のルールを定めていますが、自宅のPCに関しては管理が行き届かず、自主性に任せざるを得ないのが現状です。
ちなみに電子データによる情報漏えいの媒体・経路で、常に上位を占めているのは、インターネット及びUSB等の可搬記録媒体です。2008年におけるインターネット経由による情報漏えいの件数は約340件であり、そのうちP2Pによるものは40%と高い割合を占めています(NPO日本ネットワークセキュリティ協会「情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」より)。
また、P2Pによる情報漏えいが生じた際の経路・状況は、「私物であるPCからの漏えいがほぼ半分(46.2%)」を占めています。他は「業務委託先からの漏えい(38.5%)」、「退職した職員・以前委託していた業者から漏えい(30.8%)」等です(警視庁「平成21年3月 不正アクセス行為対策等の実態調査 調査報告書」より)。

第5回 なんとしても抑制したい!ファイル共有ソフトの利用:EnterpriseZine(エンタープライズジン)

自宅が一番危険じゃないかって最近話しが出ていますね。

家族ってのも超危険。

実際に家族がP2Pを使用したことで、PCに保存されていた会社のデータが情報漏えいしてしまった話があります。その人はキャリアも失い、家族も離散してしまったそうです(このお話に興味がある方は、「Winny利用の果て」でWeb検索してください)。会社は社員が使用していないことを確認して安心するだけではなく、社員が気づかないうちにPCにP2Pが入っている危険性まで考えた上で、PCの検査を行うべきだと思います。

第5回 なんとしても抑制したい!ファイル共有ソフトの利用:EnterpriseZine(エンタープライズジン)

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