話さない職場は赤信号。フリーズ前に「脳メンテ」せよ − @IT自分戦略研究所(情報元のブックマーク数)

話さずに黙々とコーディングしてたりすると脳が省エネ状態に陥って、周りに注意を払わなくなり、人間的な感覚での仕事が出来ないとのこと。

仕事の成果を上げたいなら、わたしたちは「効率を上げて量をこなす」ことと「仕事の質を上げる」ことを考える。量をこなすとは、いい換えれば「1時間にどれだけ多くアウトプットできるか」ということだ。当然のことながら、同じ作業を続ければ続けるほど作業効率は上がる。1つの物事を集中して行っているとき、脳では「省エネ化」が起きているという。
「同じ作業を続けていると、脳は『省エネ化』します。『省エネ』とは、いつも使っている機能にエネルギーを集中するために、ほかの機能で使う分のエネルギーをカットすることです」と築山氏は説明する。
築山氏は、一点集中で脳機能を使う状態のことを「高速道路状態」と表現する。高速道路を走っているときは前方のみに集中して、前方以外から来る情報にあまり注意を払わなくなる。つまり、一部の機能だけオン状態で、ほかの機能はすべてオフになっている状態だ。
しかし、築山氏は「このような偏った脳の使い方をすべきではない」と忠告する。「ただ同じ作業をひたすらこなすだけなら、機械でもできます。しかし、当たり前の話ですが、人間は機械ではありません。人間が持つ『冴えた感覚』を使って仕事をしたいなら、脳をバランスよく動かさなくてはなりません」

話さない職場は赤信号。フリーズ前に「脳メンテ」せよ (1/2):特集:生き残れるITエンジニアの「仕事術」(4) - @IT

声を出す必要性。全然関係ない話をすることで、脳が活性化する(エンジンがかかる)

このような状況に陥らないためにはどうすればいいのか。築山氏のアドバイスは至ってシンプルだ。「話す」「動く」「寝る」という、動物として当たり前のことを生活習慣としてしっかり定着させること。そうすると、脳がバランスよく動いて、脳機能の低下を防ぐことができる。
まず、「話す」ことについて築山氏は「1日1000文字以上の発話をすることです」と具体策を挙げた。
1000文字とは、新聞のコラム程度の量だ。音読すると10分以下で済む。脳機能を低下させないためには、最低限1000語の発話が必要になるという。意外に少ないと感じるが、日常会話の多くは「ねえねえ」や「ちょっと」などの意味を持たない単語であるため、「意味のある1000語で会話」を実践するのは思いのほか難しいという。会話がほとんどない職場で働く人ならなおさらだ。
そんな人のためにお勧めなのが「毎日必ず『天声人語』を音読すること」だ。「聞く」「話す」ことを同時に行うことができるため、音読は脳の活性化に効果的だという。もちろん、1人で話すよりは、複数名との会話の方がいい。「人の話を聞けなくなってきた」と思ったなら、まずは『天声人語』を音読する習慣をつけてほしいと、築山氏は語る。

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メモメモ。

「脳力」を維持する4つの生活習慣

築山氏のアドバイスは、いずれもすぐに始められるものばかりである。もちろん、習慣づけることが最も重要だ。
(1)1日1000語以上、人と話す。難しいなら、『天声人語』を音読する
(2)0時から3時は「寝ていなくてはいけない」時間。寝ることによって、記憶が処理される
(3)1時間に1回は必ず体を動かす。歩くことがベターだが、視点を動かしたり手を上げるだけでもだいぶ変わる
(4)面倒を避けない。怒られること、面倒を掛けられることは脳にとっては「薬」である
日々の繰り返しによって、人は経験を積む。しかし、ある程度慣れてきてそれほど考えなくても仕事がこなせるようになってきたら、「脳と上手に付き合う」ことを心掛けてはいかがだろうか。脳をバランスよく刺激する生活習慣が、5年後、10年後におけるあなたの「脳の働き」や「仕事ぶり」を決めるのである。

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