公開! SAPを使った業界別IFRS対応事例 - IFRS 国際会計基準フォーラム(情報元のブックマーク数)

なんと・・・中小でも大量の固定資産などの設備産業も・・・

2010年度から本格的なIFRS対応プロジェクトを開始する企業が国内IFRS対応の第一陣となる。
第一陣に含まれる企業は、大手グローバル企業、もしくはグローバル戦略を加速する製造業・流通業であり、また意外かもしれないが、内需型企業でも大量の固定資産を持つ電力・ガス・輸送などの設備産業の一部もこの第一陣に含まれる。第二陣は2010年度下期、第三陣は2011年度以降と想定している。だが、多くの企業がIFRS対応を開始すると見込まれる2011年、2012年まで対応方針を決めずに待ちの姿勢を続けると、グローバル競争力向上の機会損失のみならず、その時期には強制適用までの残期間の制約上、IFRS対応を支援する監査法人コンサルティング会社、システム・インテグレータなどの外部リソースも手一杯となり、結果的に不十分な対応に留まる可能性も否めない。

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フェーズに分けることはやるが、ここまでとは・・・ERPの統一化って、めっちゃくちゃ大変だ・・・

フェイズ1は、2003年から2005年にかけてグループ連結における制管一致と業績予測の短サイクル化を目指し、グループ経営管理系システムを刷新する内容であった。
2006年から始まったフェイズ2は、欧州のみならず、北米、日本を含めた各国現地法人横断で個社側の単体システム(ERP)の統一化(1インスタンス化)を図った。統一に当たっては、複数の主要国の制度・業務要件を概要で抑え、その後1年程度でパイロット拠点にてIFRSを実装したテンプレートシステム(自社向けにカスタマイズされたSAP)を開発導入した。モジュールの範囲は、会計のみならず、販売物流・生産管理も含め、ほぼ全領域に渡っている。
そして、毎年3拠点導入を目安にロールアウトチームが結成され、各現地法人に導入した。初期開発が1年程度で終わったのは、2005年までにIFRSに対応した会計ルールの設計やグループ勘定コード表の定義などの骨格部分の整備をフェイズ1の中で終えていたからであろう。また、このテンプレートには会計以外のモジュールも含まれていたわけだが、本社から各国現法に導入必須と義務付けたのは、IFRSそのものともいえる会計モジュールのみであり、販売物流・生産管理のモジュール可否は、現行システムの制約やメリット、商習慣を踏まえ、各現地法人の判断とした。

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