【レポート】Appleはどうやってリーク情報をコントロールしているのか? (1) 元Apple社員が明かす、リーク情報制御 | パソコン | マイコミジャーナル(情報元のブックマーク数)

Appleのリークコントロール。メールは使わない。故意にリークして話題を作る方法

「われわれはこの特定の情報を出したいと思っている。ジョン、君は外部の大手メディアに信用できる友人はいるかい? もしそうならその友人を呼んで話すんだ。何気なくこの話題を出して、もしこの情報が報道された場合に素晴らしい成果を出せるように。ただし電子メールは使っちゃいけない」。
同氏によれば、この手の情報の外部への持ち出しにおいては、対面での会話や電話を通してのみ行われるという。電子メールや紙といった媒体に足跡を残さないことで、Appleとメディア双方の信頼性が保たれるからだ。例えばApple側にしてみれば、お決まりの「噂に対するコメントはできない」のフレーズで追加取材や外部からの非難を一蹴できるし、メディア側では情報提供ソースの秘匿で両者の存在を守ることができる。一挙両得の方法だ。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/01/12/controlled_leaks/index.html

リーク先も気をつけてリークする。大御所ではなく別の記者を複数選ぶことで、記事をけん制し合わせる。

リーク先の人物選定にも特徴があるという。WSJにはWalt Mossberg氏というデジタルガジェット分野の大御所がいるが、同氏をスルーして別の記者を選ぶことで、同氏の世間での評判を維持しつつ非難の対象から外すことが可能だという。一方で、今回はYukari Iwatani Kane氏とGeoffrey Fowler氏という2名のWSJ記者による連名記事となっているが、あえて2名の記者を介在させることで、互いが牽制し合ってこの話題が記事になりやすい土壌を作っているという。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/01/12/controlled_leaks/001.html

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