自宅のPCも検査の対象になってきた:三輪信雄「ここが変だよみんなの対策」(情報元のブックマーク数)

三輪節でP2P使用しないという証書の有用性が低いと言う話+自宅PCも検査対象にという話。

WinnyやShareなどに代表されるピア・ツー・ピア(P2P)ソフトによる顧客情報や社員情報、機密情報などの情報漏えいはいまだに後を絶ちません。これらのP2Pソフトの危険性は今さら言うまでもありませんが、最悪の場合、ハードディスクの中身が全てネットに公開されてしまうことになります。
これまでも大規模な情報漏えい事件では、自宅で使用していたP2Pソフトから情報が漏えいしてしまっています。そして、多くの企業で「対策」を行ってきました。では、その「対策」とは何でしょうか?
多くの場合「危険であることを知らせて使用しないように通達した」「使用していない、という確認書を書かせた」というものです。しかし、そのように「通達」や「確認書」でどれくらい効果があったのでしょうか?

自宅のPCも検査の対象になってきた | 日経 xTECH(クロステック)

大企業になればなるほど、変わった人1%の数も増えると。

検査は社員の同意を得て、社員が自らの手で自宅のPCで検査ソフトを走らせて検査します。P2Pソフトの検査をされることが分かっていてなお、上記のような割合で検出されるということは、「通達」や「確認書」では対策効果はなかったということになります。
ここで分かることはセキュリティ対策は社員からは歓迎されていないし、積極的に守ろうとされてはいない、ということかもしれません。もちろん、通達通り、指示通りに対策を実施する企業文化を持っているところもありますが、そうではない企業もたくさんある、ということなのでしょう。

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自宅PCの検査は手間や社内調整、社員反発・労働組合など色々あるでしょうねぇ。

この自宅PCの検査ですが、実行するにはそれなりの手間が必要となります。そもそも社内調整が大変です。社員からの反発がとても強かったり、ある会社では役員が「プライバシーの侵害だ」と大反対したケースもあります。そして、多くの社員がいる場合にはASPタイプの検査システムを利用することになりますが、そのシステムの事前評価も必要です。
また、自宅PCには多くの種類があります。Windows 98はいまだに多く使われていますし、様々な環境があるのでサポートが大変です。平日の夜から深夜、早朝までサポートすることも必要なることもありますし、ASPの場合のURLやパスワードを全角で打ち込むユーザや、ウイルス対策ソフトのパターンファイル(ワクチン)などのセキュリティ設定を変更しなければならなかったりするケースがあり、初めて実施する場合には、サポートセンターに問い合わせを行う割合は検査対象の社員数の約1割程度にも上ります。

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