知っておくとより良いシステム発注ができるRFP作成の5つのツボ(1/6):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)(情報元のブックマーク数)

公開できるQandAと出来ないものはある。

RFPに関する5つの質問
Q&Aを共有化すべき?
RFPの提案会はすべき?
RFPには技術的な要求も記載するべき?
パッケージでもRFPを書く必要はある?
より満足度の高い提案を受けるための秘訣はある?

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ただ、ベンダーAと分かるような製品名とかははずしたほうが良いでしょう。

提案に関するQ&Aは、全ての提案業者で共有できるようにした方が良いでしょう。つまり、A社が個別に行なった質問とそれに対する回答は、B社にも伝えるということです。もちろん、情報の共有にはメリット・デメリットがあります。
情報が共有されるようになれば、提案力のある業者が他社のQ&Aを踏まえたより良い提案をしてくる可能性が生まれるでしょう。一方で、各提案書が均質であまり差がないものになってしまうリスクもあります。

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よって、筆者はメリットを重視して情報を共有するようにしています。ただし、Q&Aがどの企業によって為されたものかを特定できないよう、質疑の文章を変えるなどの調整は行なうようにしています。

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時間調整ですね、午前1件、午後1件程度にして、延長しても鉢合わせしないようにするとか考慮が必要ですね。、

RFPの説明会をすると、提案業者同士が顔を合わせてしまうことになります。これにはメリット・デメリットがあります。結論としては、著者は業者同士は会わせない方がよいだろうと考えています。

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現実的な提案を引き出すために、個人的にはRFIである程度固めた上で、RFPは装置に近いほうを出すのが好きです。

RFPを複数回出すよりも、現実的だからです。はい。

提案を依頼するRFPにはできる限り「実現手段を書かない」ようにしましょう。これは、システムを良く知っている人程、やってしまうこと傾向にあります。
例えば、RFPに「RAID装置によって、データを保全したい」と書いてあるとします。まさに「手段=要求」になっています。本来であれば「データを保全したい」というのが目的です。「RAID装置」という手段はあくまで実現のための手段のひとつに過ぎないのですが、この時点で出てきてしまうと問題です。

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確かになぁ・・・セキュリティを考慮した構成とか、書いちゃーだめだよなぁ。。。。

もちろん、そのためにはこちら側もキチンとしたRFPを出すことが必要です。RFPの作成には相応の負担がかかりますが、いい加減な提案にだまされることはなくなるでしょう。つまり、しっかりしたRFPを作れば、真摯に対峙してくれる業者が見つかり、WIN-WINの関係に近くなれるということです。

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