Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! − @IT自分戦略研究所(情報元のブックマーク数)

CanIさんのセプキャンレポートとか、筑台駒場の話とか、良記事過ぎてゾクゾク来た。

才能があるプログラマの考え方や生き方に迫る本連載。4人目は、筑波大学付属駒場中学校に通う3年生、金井仁弘氏を紹介する。

Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! (1/3):【写真】天才プログラマに聞く10の質問(5) - @IT

すげぇ、キャンプ前からRubyの問題に気付いていてキャンプやその後も高速化に関してフィードバックしている中学生

今年に入って、Ruby1.9フィボナッチ数列による演算(多倍長加算)が、Ruby1.8よりも遅いことに気付いた金井氏は、キャンプの自由課題でRubyの高速化を選択。参加者一同を前に、同様の問題が生じていた、RubyのString型、 Array型(構造体型オブジェクト自体にデータが埋め込まれている可能性のある構造体)の一部メソッドを高速化し、注目を集めた。講師陣も舌を巻いたといわれるほどの逸材だ。キャンプ後もRubyの高速化に取り組み続け、ループ内で定数化するマクロを除去することで一部メソッドを最大で約63%、全体で約8%の高速化に成功した。この修正パッチはRuby開発者コミュニティで採択され、Rubyのtrunkに取り込まれている(2009年10月5日)。Rubyの開発者や多くの職業エンジニアでさえ気が付かなかった問題に目を付け、問題の解決まで根気良く粘るというのは、プログラマとして1つの才能ではないだろうか。

Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! (1/3):【写真】天才プログラマに聞く10の質問(5) - @IT

・・・・すげぇ・・・すごすぎる・・・

竹内氏:修正にバグがあったわけ?
金井氏:make testはとおるのですが、rb_yield()の存在によって、arrayに破壊的変更が加わりSEGVしてしまう可能性がありました。
竹内氏:なるほど。多少そういう課題は残っていても、わたしとしては中学生からこんなことを聞くのは初めてで感心してしまいます。

Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! (1/3):【写真】天才プログラマに聞く10の質問(5) - @IT

ちょっとゾクッっときた。ゾクゾクきてる。すごい学校だ。

■筑駒中の数学は大学レベル 【授業:数学】
金井氏:うちは変わった学校で、一応教科書はあるのですが、先生が選んだ教材や先生が作ったプリントを使う授業が多いんです。特に、数学の授業は先生の興味中心に走っていますね。

Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! (2/3):【写真】天才プログラマに聞く10の質問(5) - @IT

金井氏:いま、RSA暗号を実際に解くためにフェルマーの小定理をやっています。先生は、「いま分からなくても高校でもう1回やるので気楽に楽しんでやって」とおっしゃっています。
竹内氏:(プリントを見て)……お〜〜〜、これはすごい!! 普通、高校でもやりません。代数に、双曲線暗号……。RSA解読のためのフェルマーの小定理は事実として提示されるだけ?
金井氏:いえ、証明もあります。
竹内氏:本当だ、あるある! すごい学校だな。こういう話を聞くと、中高一貫はとってもいいと思うな。高校受験がないだけでものびのびいろいろなことができる。

Rubyを最大63%高速化した中学生は超多忙! (2/3):【写真】天才プログラマに聞く10の質問(5) - @IT

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