これからのシステム管理者に求められるもの〜オープンシステムからクラウドへ(後編)(1/2):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)(情報元のブックマーク数)

負荷というのは読みにくいもの、一時的なものに過剰反応してしまうか?

問題なのはこれまでの実績と、そこから先の外挿の数字がこれまでと同じ傾向かどうか予測できないこと。
この時考慮しなければならないことは将来の負荷を「強気で読むか、弱気で読むか」だ。また、ビジネス的には人気のあるイベントやゲームなどの商品の発売に伴う負荷の急激な増大のような「一過性の負荷」も存在する。それにビジネスの環境変化に伴う「構造的な負荷の変化」もある。
「負荷を読むときには、一過性か構造的か、本質的には変わりがないかを考える必要があります。考えた上で、危険な水準に行くまでにキャパシティ追加の判断が必要。この場合、導入リードタイムというのも要注意なのです。サーバの発注から納品までの時間や契約などはあまり問題にならないのですが、社内手続きから決済までの時間、プロセスということは決して見逃せない問題です。大きな投資が伴う場合には、トップマネージメントの意思決定会議がどのぐらいの間隔で予定されているかも十分考慮すべきです」

これからのシステム管理者に求められるもの~オープンシステムからクラウドへ(後編) (1/2):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

SLA管理が新しいスキルか、確かに1000台のSLA管理とかすごく大変そう。仮想化しているからといって、各サーバの重要性は同じですし、難しいところですね。

サービスレベル単位のサーバ管理とかになるのかな・・・10台中8台死んだら緊急連絡とか?

クラウドの時代になるとシステム管理の考え方そのものがすっかり変わってしまうでしょう。コンテナデータセンターは、1台のコンテナの中にサーバを数1000台格納していて、その管理を1人でやっているそうです。グリッドや仮想化をフルに使った大規模な冗長化を前提としているので、数台の停止は全体として問題にならないという発想です。近い将来そうなってくると、普段やっているシステム管理の仕事の発想の転換が迫られる時代がくるかもしれません」と語り、「プライベートクラウドでサーバを集約するだけでも大幅なコスト削減が可能。この方向はシステム管理者はぜひ取り組みは検討するべき課題。その時はクラウド環境下で、自社の責任範囲とクラウド側(アウトソース先)との問題の分けと見極め、100%アウトソースした場合のSLA管理が新しいスキル要件になります」

これからのシステム管理者に求められるもの~オープンシステムからクラウドへ(後編) (2/2):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

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