開発者の皆さん,「オペミス」を気にしていますか? - 記者の眼:ITpro(情報元のブックマーク数)

運用設計を見たうえでの開発をしてくれる人なんて、99%程度いないだろうなぁ・・・現場無視してプロダクトを作っちゃうのが普通だと思っていた・・・

運用設計は後回しにしがち

 システム運用の現場を例にとろう。サーバーの環境設定,プログラムの変更管理や保守,バックアップやリカバリ,データ移行など,運用現場では,さまざまな作業でオペミスが起こり得る。

 その場合の原因は,確認漏れや判断ミス,入力ミスなどいろいろある。結果として用意されたマニュアルや手順書通りに作業を完了できない場合,オペミスが発生することになる。

 オペミスによってシステム障害や業務トラブルが発生した場合,直接の責任がミスした作業担当者にあるのは間違いない。しかし,操作手順が複雑,難しい判断が必要といった理由で,担当者がいくら慎重に作業してもオペミスの可能性が高いケースはどうだろうか。そのシステムを設計,開発した開発者の責任も大きいはずである。

 逆に,担当者がミスをしそうになっても,システムがそれをチェックして回避する機能を備えていれば,トラブルが発生する可能性は低くなる。そもそも自動化によって手作業をなくしてしまえば,オペミスは起こらない。

 チェック機能の実装や作業の自動化は,システム開発の上流工程で考えておくべきものだ。オペミスのリスクを想定し,実際の運用業務を見据えた運用設計を行う必要がある。例えば,オペミスをなくすためにサーバーの稼働監視を自動化しようと思ったら,サーバーをモニターするパラメータやツールを用意しなければならない。これは要件定義の段階で検討すべき項目である。

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安全に動くように、設計か・・・

工場では,作業の動作を制限することで,ミスが起こりようもない環境を実現するケースがある。例えばこの印刷工場では,裁断機の作動ボタンを片手で押すことができないようにしている。機械の左右のボタンを両手で押しながら,足踏みのスイッチで裁断する仕組みを設けているのである。
作動ボタンを片手で押せるようだと,もう一方の手が裁断用の刃にはさまれる危険がある。この工場の仕組みであれば,裁断時に作業担当者が手を出すことは絶対に不可能だ。
情報システムでいえば,間違った入力や操作ができないように,自動化を徹底したり,操作や入力のチェック機能を強化したりすることに相当するだろう。

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