富士市役所の事例で学ぶ、“使える”シンクライアント環境の作り方 - Enterprise Watch(情報元のブックマーク数)

XenAppでシンクライアント富士市らしいです。

富士市役所では、1400以上のPCを、システム開発担当者4名で管理している。利用ユーザーのスキルはさまざまで、教育やサポートの負担も大きくなるのが一般的だ。しかし、富士市役所 総務部 情報政策課 システム開発担当 主幹の深澤安伸氏は、「ほとんどトラブルもなく、ひまなくらいだ(笑)」と話す。

 というのも、これらはシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社の「XenApp」を使ったシンクライアント環境で運用しているからだ。市役所職員のデスクトップにはシンクライアント端末だけが置かれ、デスクトップ環境をXenAppで集中管理することで、管理負担を大幅に軽減しているのだ。

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MetaFrameでは時間がたつとシステム不安定になりがちなので、毎回クリーンなOSイメージで起動するようにしたとのこと。

「XenAppは便利だが、ユーザーにデスクトップ環境を公開すると、自由に操作できるため、時間がたてばたつほどシステムが不安定になりがちだった。また、XenAppが稼働するサーバーもその都度導入した結果、管理負担も増えていった。そのほか、Windows 2000 Serverを利用していたが、長時間稼働すればするほど、だんだんとゴミもふえ、なんとなく不安定になっていった。それも各サーバーごとに利用状況が異なるので、不安定なものとそうでないものといった差も出てきた」と、運用の結果、さまざまな課題が出ていたと指摘する。
 そこで、XenAppの利便性はそのままに、管理性能を向上させる方法として、ネットワークストレージからOSをサーバーに配信する「Citrix Provisioning Server」を併用するシステムにリプレースすることを決めたという。「従来は、物理サーバーに直接OSをインストールして運用していたため、時間がたてばたつほど不安定になっていった。そこで、Provisioning Serverで、毎日クリーンなOSイメージを配信して起動すれば、そういった問題は起きないのではと考え、XenAppを実行するWindows Server 2003 R2環境をProvisioning Serverで配信するシステムを構築した」(深澤氏)と、説明する。

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適材適所でクライアントアプリと、シンクライアントを活用とのこと。

あわせて、XenAppで配信する環境も、デスクトップ用とアプリケーション用の2つに分離した。「職員が必ず使うようなアプリケーションは、デスクトップ環境にあらかじめインストールして配信し、特定の部署のみが使うようなアプリケーションのみ別レイヤーで配信することにした。こうすることで、自分のデスクトップにアクセスし、必要に応じて専用アプリケーションを利用するという環境を実現した」(深澤氏)と説明する。

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