宇宙飛行士にとっては「命を預けるもの」 ベンチレビューも不安、打ち上げも不安 | ひと・話題 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉(情報元のブックマーク数)

夢のあるプロジェクトE-3宇宙持参プロジェクト。結構スタッフは協力的だったそうです。

現場の最前線で研究開発に携わっているスタッフにとって「E-3」は、言ってみればすでに市場に送り出した「過去のカメラ」。宇宙仕様にするための作業に携わったところで、それが自分の評価につながることは少ないからだ。
 ところが実際には、小笠原さん自身も驚くほどにスタッフは協力的だった。「夢のあるプロジェクトであれば、人は損得勘定抜きで働いてくれるのだと知った」と小笠原さんは述懐する。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090529/156444/

JAXAも一緒になって梱包やKnowHowを共有との事。

打ち上げに耐え得る梱包になっているかどうかを確認するための作業です。また、打ち上げ品がきちんと固定されているかどうかも同時に見ます。スペースシャトル打ち上げ時の振動は相当に大きなもので、ロックが外れて荷物が飛び出したら重大な事故にもなりかねませんからね。もっとも弊社には宇宙飛行のための梱包ノウハウまでは持ち合わせておりませんから、このあたりの作業は基本的にはJAXA宇宙航空研究開発機構)にお任せしました。

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確かに、カメラにレンズをマウントしていたら荷重がかかりますよねー

また「ボディとレンズはマウントせず、別々に梱包するように」と指示がされていました。カメラにレンズをマウントしたままだと、受けた荷重の何倍もの力がマウント部に集中し、レンズはもとよりボディまでもが破損しかねないのです。

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このベンチレビューすげぇ、でも当然か。持ち込み個体の検査。

ベンチレビューは弊社の開発(私1名のみ)やJAXANASA(米航空宇宙局)の担当者はもちろんのこと、搭乗予定の宇宙飛行士も7名全員が参加する非常に重要な作業でして、ここで「E-3のこの突起部分は宇宙飛行士に怪我をさせる可能性がある」と指摘されたら、もう宇宙に持っていくことはできません。だから私は、わざわざハンダゴテやヤスリ、ドライバーなどの工具一式を持参してNASAまで行きました。問題点を指摘されたら、その場で直すつもりでいたのです。

 素人工作? 確かにそうですね。でもこれは仕方がないんですよ。NASAは代替品を認めていませんから。宇宙へ行くE-3は、オフガス試験や減圧試験に合格した「個体」でなくてはならないんです。つまり「うっかりして紛失してしまいました、代わりに同じE-3を提供します」では駄目で、その場合はゼロから各種の耐久試験を受け直す必要があるのです。数カ月の工程を経て打ち上げ状態まで持ってきた「個体」はこの時点では全く代替が効かないのです。

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荷物を取り出す訓練、、、すべてやってるんですね、やっぱり。

もちろん若田さんは荷物を取り出す訓練も受けているわけですから、現実には「手間取っていた」というほどのことでもないはずなんですよね。おそらく、私が抱えていた様々な不安が、実際の時間以上に長く感じさせていたのだと思います。

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