日本のセキュリティー「仏作って魂入れず」…小川和久氏が警鐘 : サイバー護身術 : セキュリティー : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(情報元のブックマーク数)

マカフィー・セキュリティ・サミット」での講演のお話、軍事セキュリティと情報セキュリティ、違いはあるが守るべきものがあることは同じ。

一つの意見としてみておく、ただ、「ほかと同じことをしておけば責任は問われないという官僚主義的な面が出てしまっている」これは厳しい。

小川氏は、4月に起きた北朝鮮ミサイル発射と誤探知(誤報)について取り上げた。誤探知が伝言ゲームのように伝わってしまったが、これについて「有事法制はあるが、実際に機能するかのテストが行われていない。ミサイルを迎撃できるかということばかりが注目されたが、迎撃した後にどうするかといった準備がなかった」と分析している。
日本国内でミサイルを撃ち落とせば、当然ながら破片がまき散らされるわけだが、それについての対策がなかったのだ。本来なら国民保護を目的とした有事法制によって日本を守るべきだが、「有事法制は『仏作って魂入れず』の典型。形式的になってしまっている」と批判している。形式的になってしまうのは「ほかと同じことをしておけば責任は問われないという官僚主義的な面が出てしまっている」と分析した。

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20090522-OYT8T00803.htm

同様のことは、企業での情報流出についても起きている。以前の記事「流出被害『名簿屋』が拡大」でも取り上げた三菱UFJ証券による流出事件では、元社員によるデータ持ち出しが原因だった。小川氏は「セキュリティーが金にならないからとお金をかけない経営者が多い。しかしセキュリティーは絶対に必要なコストであり、おろそかにすれば企業は大きな損失をこうむる。三菱UFJ証券の事件では、5万人に1万円の商品を送ることになったそうだが、これだけで5億円にもなる。セキュリティーを軽視したことが、大きな損失になってしまうのだ」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20090522-OYT8T00803.htm

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