京都IPv6勉強会レポート

自己紹介

  • ちょっと押してたらしいw
  • 初めての人も多かった
  • どっかの勉強会でお会いした人も多かった
  • 開発者から中の人まで様々
  • 遠くからの人もいた

IPv6に向けて何をすればいいのか(MURAさん)

デモがすごくちゃんと練られていて面白い。

 資料は「IPv6導入記」
 → http://www.vwnet.jp/IPv6/IPv6Start.htm
 今回は、移行技術は話さない

  • IPv6を知る
    • OSI参照モデルでの説明
      第3層(ネットワーク層)に位置している技術
      中継網に位置している
    • IPv6って何?
      • アドレス数を大幅に増やしたL3プロトコル
      • IPv4の弱点を強化している
        ヘッダの単純化とか暗号化とかを強化している
    • IPv6にすると何が良いのか?
      下位層の話なので、利用者からみると何も変わらない
      自動構成が聞いているので知らない間に使っていることになる
      • NAT不要
        VoIPとかNAT/NAPT声が難しいプロトコルにも使える
      • センサーネットワークに使える
        空調、温度計、ブラインド、窓の開閉、蛍光灯の明かりのセンサーにIPv6アドレスを振っている
        部屋の温度とかを調整するために使われている
    • なぜIPv6か?
      IPv4アドレスが在庫が無くなる
      • ARPAが軍事目的に作られたために、こんなに使われる(普及)するとは思ってなかった
      • 10年前にIPv6は設計され移行が試みられたが、、、CIDRやNATで延命されている
        IPv4の割り当て状況
        • 年間に/8を9〜13個消費されている
        • 2009年で32ブロック残
          2.5年分程度
    • 2011年でIANAのストックIPv4アドレスが無くなる
      APNICはストックを持っていない
    • IPv4枯渇が起こるとどうなるか?
      インターネット上での新しいサービス(楽天とかMixiとか)が展開できない
      既存サービスの拡大ができなくなる(IPが足りないため)
      インターネット接続に制限が出るかも
    • 未使用IPv4アドレス回収
      ClassA/Bを持っているユーザから回収
        回収自体に非協力的で、すぐに無くなってしまう
    • キャリアグレードNAT(LSN)の問題
      • NAPTなので、TCP/UDPしか使えない
      • Webブラウザで、10-20セッションを貼るので、1IPに収容できる世帯数がさして多くない
      • そもそもNAT自体が必要悪じゃね????
    • IPv6を使う
      • 枯渇にはなりにくい
      • 費用発生が避けられない
      • インターネットはIPv6にシフトしていっている
      • 国も
    • IPv4IPv6とは直接互換がない
      IPv4 ONLYとIPv6 ONLYでは繋がらない
    • IPv6 OnlyのMTAとメール交換不可能になる
      InternetVPNを張る時にIPv6対応していなければ、VPNが使えなくなる
    • IPv4IPv6トランスレータが出てくるかもしれない
    • キャリアグレードNAT自体はJPNICが時間稼ぎでしかないと言っている
    • IPv6アドレス割り当て数、EUが一番多い、日本は3番目
      日本のIPv6導入は進んでいる
      (他のところが進んでいないから)
    • 企業でのIPv6は検討していない
      • 検討していないってのが、9割を占めている
      • 日系コミュニケーション2009年1月15日号より
        • 社内システムには影響がないから
        • ISPやDCの問題自社には関係ない
        • 時期尚早
    • ISPIPv6対応
      • 2011年ごろを想定しているISPが大半
      • LSNに転ぶ
        → でも時間稼ぎにしかならない
    • 2010年07月から、IPv6IPv4変換サービスが開始(JPIXで)
      • プロバイダーは出遅れ気味
    • サービスのIPv6対応
  • IPv6を試す
    • 接続するとIPv6アドレスが自動構成で配られてくる
    • プラグアンドプレイの機能を持っている
    • IPv6のNslookupをすると
      AレコードとAAAAを両方区別なく返してくれる
  • IPv6の基本
    • サイト
    • リンクが増えている
    • RA=ルータ広告(IPv6アドレスを自動広告するのでDHCPが不要になる)
      参照DNSが公告されない(DHCP使う必要がある)
    • DHCPv6
      • DHCPv4と同様に、ステートフルと、ステートレスが主流
      • ステートレスがお勧め
    • RAのフラグコントロールとセットで動作する
    • ステートレスDHCPv6はリンクローカルにしか広告できないので、他セグメントへのく国にはDHCPv6リレーが必要
      DNSディスカバリーIETFで揉めている
      決着付くまで、名前解決はIPv4に逃げるのが妥当
    • RAのフラグコントロールが機能していないとDHCPv6が機能しない
    • RAのフラグコントロールは、Mフラグ、Oフラグでコントロールする
    • IPv6のアドレス表現
      • ループバック ::1
      • GUA 2000::/3
      • ULA fd00::/8(定義はfc00::/7)
      • リンクローカル fe80::/10
      • マルチキャスト ff00::/8
      • サイトローカル(廃止) fec0::/10
    • 前48がサイト用のネットワーク48ビット
      • サブネット、の16ビット
      • インターフェースのID(ホストアドレス)64ビット
    • GUAはISPから貰う
      • プライベートアドレスは/48をグローバルルーティングプレフックすを使ったアドレス
      • 適正に使うには)疑似乱数で計算する
    • インターフェースID
      • 自動と手動がある
      • 自動は、3パターン
      • 匿名アドレス(動的アドレス)
        → 24時間で変わるIPアドレスが変わる、Vista/W7は匿名アドレス
        WS2008は見た目は匿名アドレスが静的アドレス
    • ステートフルDHCPv6(動的アドレス)
    • IPv4IPv6
      • デュアルスタックがデフォルトになる
    • 家庭でのIPv6
    • 企業でのIPv6
      • DMZは早々に対応が必要
      • リプレースのときにはデュアルスタック製品を選択して、IPv6Readyにした方が良い
    • アドレス割り当て
      • LAN側にもGUAを割り当てる(NATなしに出て行く)
      • ISPを変えるとIPが変わるなので、ローカルアドレスも移行のため必要
    • ネットワークID管理
      • ステートレス自動構成が基本
      • ダイナミックDNSがないと運用できない
      • サーバ等静的アドレスが必要な機器はEUI-64
    • サブネットID
      • 16ビットのサブネットIDで設計する
    • ルーティング
      • IPv4とは別にIPv6ルーティング必要
      • ダイナミックルーティンがおすすめ
    • DMZもNATを使わない
      • RA+ステートレスDHCPv6で自動構成
      • FWでは、セグメントに対するポリシーのみNICを変えただけでIPv6アドレスが変わるので運用が必要
      • 細かいポリシーはノードで設定
      • Windows FireWallがついているのはそのため
    • ICMPv6とICMPは通しておいた方が良い
      • Pingに反応させないのはWindowsFireWallで行う
    • リプレースのときはデュアルスタック機器を選定する
      • L2SWはIPv6を通すので、そのままでOK
    • ISPのIPv6対応
      • 機器費用が必要なので、費用回収が難しい
      • IPv6アドレスの振り出しの方向性が見えてこない
    • 開発者のIPv6
      • ライブラリがIPv4IPv6を吸収するので問題ない
      • IPアドレスの入力値に注意
      • 変数の値の幅が少なかったらこまる
  • お勧め本IPv6エッセンシャルズ第2版
  • ちょっと勉強したり、触ってみるとIPv6ネットワークを作ることができると思う

MURAさんお勧め本

IPv6 エッセンシャルズ 第2版

IPv6 エッセンシャルズ 第2版

宣伝しろ!と言われたwwww本たちw

Windows Server 2003 実践ガイド

Windows Server 2003 実践ガイド

ライトニングトーク

IPv6活用事例ユビキタス編(うえひろさん)

IPv6をインターネットにつなぐ(小谷大祐さん)

全体を通して

  • 次ないのですか?と聞かれた(俺に聞くなよwwww
    • でも次回やりたいですね。やり方、進行、内容は別として。
  • 結構楽しかったが、方向性としてネガティブに行ってしまった感があった、ここはポジティブに行こうよw
  • グループディスカッションは無理に結論付ける必要無いよね(安田先生)確かに。おっしゃる通り
  • 発表時に前提条件を言った方がよいよね。(安田先生突っ込み)
  • 「俺は6ビット星人になったから、お前ら5ビット星人とは違うんだ!」(安田先生)*1

スタート!!

会場

講師のMURAさん♪

懇親会










*1:ここは、小島先生が理工学部Admin日記で突っ込んでくれそうw