Oracle VMの概要と特徴(1/3)(情報元のブックマーク数)

OracleVMはXenを独自拡張して、OracleをサポートしたのがOracleVMですか。

Oracle VMは、オープンソースの仮想化エンジンの Xenをハイパーバイザに採用した、オラクルが提供する仮想化ソフトウェア製品です。

Oracle VMの概要と特徴(1/3)

コアとなるハイパーバイザ部分については、オラクルがスクラッチから開発したものではなく、オープンソースの仮想化ソフトウェアとしてデファクトスタンダードのポジションにあるXenを採用しています。

Oracle VMの概要と特徴(1/3)

GUIを持たせている点は好感が持てる(というか、商用では必須ですね。

Xenそのものにはグラフィカルな管理画面は用意されておらず、基本的にはxmコマンドというCUIを通じて操作することになります。Oracle VMではVM Managerという管理ノードがWebベースのGUIを提供してくれます。

Oracle VMの概要と特徴(1/3)

VM化によって障害を検知した際に本当に切り替えていいのか、このあたりも難しいとの事。たしかにねー!

仮想化によってサーバ集約を行うと、それまで以上にハードウェア障害によるインパクトが大きくなります。Oracle VMのHAクラスタ機能はサーバハードウェアの障害やネットワーク障害が起きた場合に、障害によってサービスが継続できなくなった仮想マシンを自動的に生き残っているVM Serverサーバ上でリスタートさせることで、自動的に復旧を行うものです。

Oracle VMの概要と特徴(1/3)

OracleVMでは、RAC技術をつかって監視してるそうです。

Oracle VMのHAクラスタ機能は、データベースにおけるOracle RAC(Real Application Cluster)やOracle Clusterwareの技術を応用して実装されています。VM Serverの状態監視には単純な死活監視ではなく、投票ディスクを利用したハートビートやネットワークのキープアライブなど、複数の監視手段を用いており、各VM Serverがクラスタ全体の状態を正確に把握できるようになっています。さらにロック管理を実装して排他制御を確実に行うという安全で手の込んだ設計がなされています。

Oracle VMの概要と特徴(1/3)

こう書いちゃうと、他の製品の問題点を・・・露呈させてしまっていますねぇ・・・・OracleVMはSSLでメモリイメージを転送するそうです。

ライブマイグレーション仮想マシンを稼働させたまま、ほかのVM Serverに移動させるというもので、仮想化特有の機能として一般的です。この機能を実現しているのはメモリのネットワークを通じたコピーです。稼働中の仮想マシンのメモリイメージをほかのVM Serverにネットワーク経由で転送することで、生の状態情報を引き継ぎながら仮想マシンを移動することができるようになっています。このときにメモリのイメージを平文で流すのではなく、SSLで暗号化してからネットワーク経由で転送するのがセキュアライブマイグレーションです。

 ほかの仮想化製品のライブマイグレーション機能ではこのような措置は図られていませんが、このあたりはエンタープライズユースを強く意識したオラクルらしい拡張ですね。

Oracle VMの概要と特徴(2/3)

VMを使った仮想化は、共有ストレージな設計がデフォルトなことをもうちょっと理解してもらわないといけないですね。

Oracle VMだけでなく多くの仮想化システムはこのスタンドアロン構成はもちろんのこと、共有ストレージを用いた構成を想定しています。一般的にはこの共有ストレージ構成の方が仮想化システムの理想的な姿として言及されることが多く、ポピュラーな構成といえます。Oracle VMももちろんこの共有ストレージ構成をサポートしています。

Oracle VMの概要と特徴(2/3)

ストレージの冗長化とか、そんなことまで考えたら・・・orz

とりあえずかなり割高になりますが、結局VMWare ESXiも共有ストレージ前提でしかバックアップが取りにくかったり・・・共有ストレージも安くなったのでこれからは、共有ストレージで検討ですね!

ただし共有ストレージ構成は1台のストレージに対するVM Serverの数が増えるほど、ディスクI/Oがそのストレージに集中してしまうため、性能的なボトルネックになりやすい構成であるともいえます。また、コスト的にも往々にしてスタンドアロン構成より割高になります。そのようなことも総合的に鑑みて、スタンドアロン構成と共有ストレージ構成のどちらを採用するか、そのサイトの要件に照らし合わせて判断することが必要です。

Oracle VMの概要と特徴(2/3)

screenshot