情報処理推進機構:情報セキュリティ:脆弱性対策:TCP/IPの脆弱性に関する検証ツールを機能強化(情報元のブックマーク数)

TCP/IP実装上の基本的な脆弱性を検知するツールのアップデート版をIPAが出したそうです。

IPAは、TCP/IP実装製品開発者向けに、TCP/IPを実装したソフトウェアの脆弱性を体系的に検証し、新たに開発されるソフトウェアでの既知の脆弱性“再発”防止のためのツール、「TCP/IPに係る既知の脆弱性検証ツール」を開発し、2008年2月6日に公開しました。

 このたび、TCP/IP実装時の情報セキュリティ対策のさらなる向上を目指して、本ツールの機能拡張を行い、2009年1月8日(木)よりCD-ROMでの貸出を開始しました。

 合わせて、「TCP/IPに係る既知の脆弱性に関する調査報告書」の改訂を行い、改訂第4版をIPAのウェブサイトで公開しました。

TCP/IPの脆弱性に関する検証ツールを機能強化:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

今回の追加を抽出すると、こんな感じ。

  • 十分に小さい分割パケットがフィルタリングをすり抜ける問題(Tiny Fragment Attack、Tiny Overlapping Fragment Attack)
  • パケット再構築時にバッファが溢れる問題 (Ping of death)
  • ICMPヘッダでカプセル化されたパケットがファイアウォールを通過する問題(ICMPトンネリング)
  • IPヘッダオプションのデータ長が0のパケットの問題

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