株式会社はてな 代表取締役 近藤淳也氏 起業家インタビュー/読む「働く」 - goo 求人&転職

TAKESAKOさんのブックマーク経由

はてなの歴史近藤社長

人生を豊かにしてくれるものってのを開発できたらすばらしいですね。

ちょっとしたことなんでしょうが、それを形にするのは本当に難しいんでしょうね。

昔、山をひとり歩いていた時、どうしても音楽が聴きたくなったんです。音楽が持ち運べたらなぁって。ああ、そういえば「ウォークマン」があるじゃないか。ソニーという会社は、人々の生活を豊かにしてくれた。そんなものづくりをしているソニーは素晴らしい。というようなことを思ったんですよね。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page02.html

はてなはじめのきっかけのきっかけ。実際の経験、声ってのは大きい。

実家に帰ったある日、父がインターネットで何かを検索していました。でも、なかなか知りたい情報にたどりつけなくて困っている。もしも、インターネットに詳しい人がいたら、簡単にその方法を教えてもらえるのに。みんなが得意な知識を生かして、助け合う仕組みがつくれないだろうか。そんなアイデアが浮かんできたんですよ。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page02.html

アドセンスの登場で、変わったはてなの人生。

2002年にリリースした、お気に入りのホームページの更新状況を知らせてくれる「はてなアンテナ」のユーザーがどんどん増えていきます。僕たちは受託開発の仕事をどんどん引き受けて、急増するアクセスに対応するためにサーバーを買い続けました。その後も、受託開発で稼いだ資金のほとんどを、2003年にリリースした「はてなダイアリー」などの新たなサービスの開発・運営に投下。その繰り返しで会社を維持していた2004年、グーグルがアドセンス広告を市場にリリースするんですよ。これがひとつの転機ですね。当然、僕たちも広告収入を得る道を模索していましたが、有料人力検索サイト「はてな」に書き込まれるユーザーからの質問や回答を予測することは不可能。でも、アドセンスの仕組みはテキスト内容に合致した広告を自動に表示してくれるというものです。こうして予期せぬ広告収入を得られるようになったのも、あきらめることなくしつこく続けてきたからだと思っています。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page03.html

受託開発の辛さを知っていて、これからも含めて考えた近藤社長。なかなか断れないよ・・・普通

少しずつ広告収入が入り始め喜んでいた頃、数千万円単位の受託開発の仕事をやってくれないかと打診されたんです。さて、どうしようと。それまでは志を同じくする3人だけで、どこまでやれるか必死で踏ん張ってきました。それがはてなの姿だと。でも、この依頼を受けてしまうと、はてなの存在意義が揺らいでしまうんじゃないかと考えました。結局、はてなの提供したいサービスだけをつくり続けるというスタンスを選択し、その依頼はお断りしました。普通の会社経営者なら、ありえない判断なんでしょうけど……。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page03.html

手近な成功や、お金など、単純な価値観で物事を判断しないほうがいい。例えばですが、もしも宇宙人が地球を観察していたとしましょう。彼らが、「この人間は何だか面白いことをやっているから、注目しておこう」って選ばれるような存在を目指すべき(笑)。そんな生き方にこそ価値があると思いませんか。たとえば受託開発をしていた自分と、世の中にない便利なサービスを開発しようとしている自分。さて、宇宙人はどっちに注目するだろうか。僕は判断に迷ったら、こんな風に考えるようにしています。だから、かつて開発仕事をお断りして、はてならしさを追求する道へ進むことができたんです。言い方を変えるとすれば、常に自分を俯瞰して見て、普遍的な価値を感じるほうへ進んでいくこと。そういう生き方を続けていれば、後悔しない人生にできるのではないかと思います。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page04.html

はてなが無くても、僕はいたけどはてながいたから、まっちゃ139もあるわけです。

はてなが出来たことの大きさってのは、本当に大きいですよ。
僕がはてなダイアリーを始めようと思ったのは、はてなキーワード連携のダイアリーです。
専門用語が入ったBlogを書いても、難しい語句へのリンクができるこの機能は、テクニカル文章を書くには最高と思いましたよ!

ちなみに、僕がはてなをつくる前も、世の中は何ら問題なく普通に回っていました。別に、はてなはなくても問題ない存在だったというわけです。でも、僕たちのサービスは絶対に世の中を便利にする、必ずみんなから必要とされるサービスになると信じてここまできました。そもそも市場に投下した瞬間にヒットするような商品・サービスなんてほとんどありませんよ。ただ、可能性を信じてずっとやり続けられるかどうか。

http://job.goo.ne.jp/topics/interview/interview22/page04.html