中国の情報セキュリティ事情のいま − @IT

中国でのセキュリティの考え方と日本のセキュリティの考え方の違いはかなりあるみたい。

例えばウイルスについては「日本ではかなり収まってきたが、(中国では)非常に多い。春節などの休日明けには、いわゆるパンダウイルスなどが蔓延し、『ウイルス合戦』の様相を呈することもある」(猪瀬氏)。また、Webサイトを見て感染するタイプのウイルスが入り込み、日本の本社や各支店に感染が広がり、社内ネットワークに大きな影響を及ぼしたケースもあったという。

 情報漏えいについては、「日本の情報セキュリティの意識と中国のそれとでは、大きな違いがあり、情報漏えいがかなり起こっている」(猪瀬氏)という。ハードウェア/ソフトウェア資産にせよ、研究成果や図面などの知的財産にせよ、会社のものは自分のもの、ととらえる考え方が強い。同氏は笑い話の1つとして、面接でのケースを紹介した。前職でどういった営業活動をしていたか尋ねたところ、おもむろに鞄の中から前の会社の提案書を取り出してきたという。

 その意味で、人材確保も課題になる。ただでさえ中国では離職率が高く、人の入れ替わりが激しいというが、「特にIT技術者は引っ張りだこで、日本語を話せる人材となるとなおさら」(猪瀬氏)という。そうした人が安易に辞め、そこから派生する情報流出などが起こらないようにするには、企業文化の醸成や人事面での工夫などが必要だとした。

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暗号化は色々ありましたが、今は大丈夫なんだ。ってことは解読出来るようになったってことか。

また、中国特有のセキュリティ条例や規制の存在も、進出企業の頭を悩ませる問題だ。

 代表的な例が、暗号化製品の生産や販売などに対する規制である。ただ猪瀬氏によれば、以前は一律にVPNや暗号化機能を備えたPC、HDDなどの利用が規制されていたが、「日本で使っているものをそのままインターナルで使う場合は、使用許可を得れば使えるようになった」(同氏)という。

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インターネットアクセスの60日分のログは知らなかったなぁ・・・

法令/規制に関するほかの例としては、60日分のログの保存などを求めるインターネットアクセスに関する規定(公安82号)や海賊版ソフトウェアへの対処も含まれるという。

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