“割り切り”がERP再生のコツ − @IT情報マネジメント

ありがちありがち、サポートパッケージとか当てられなくて、Noteの法律対応が出来なければERPの意味半減以下・・・

ERPは稼動して2、3年もすれば機能が陳腐化して導入効果にも陰りが出てきます。たいていの場合、ERPパッケージの保守サポート期間は5〜10年間程度ですが、欧米の企業ではバージョンアップを3年ごとにきめ細かく行うケースが多いようです。これに対して、日本のERP導入企業は5年以上もバージョンアップをせずに使い続けているケースが大半です。

“割り切り”がERP再生のコツ (1/2) - ITmedia エンタープライズ

一大プロジェクト。確かに。

日本企業ではERP導入は全社をあげての一大プロジェクトとして位置付ける場合が多く、良いものを長く使い続けようと考えます。

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ユーザがこの考え方をしてくれれば良いのですが、ユーザの意見が日本的なのでシステム部がどう考えようと、難しいですね。

欧米では、ERPは「道具」という割り切りが強いようで、筆者が勤めていた外資系製造業でも2、3年ごとに新しいバージョンに乗り換えていました。定期的に基幹システムを乗り換えるわけですから、乗り換えるたびに機能や仕様にこだわる必要はありません。使える機能と使えない機能を見極めて、使えない部分にどのように対処するか、乗り換え作業をどうすれば最小化できるか──が乗り換え時の中心的なテーマとなります。

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ユーザ要件もあると思いますが、アドオンが増える要因は帳票や画面の操作性など、割りきりができないからなんでしょうねぇ。

最新バージョンへ移行するとしても、独自の機能を追加開発(アドオン開発)した部分が機能全体の3割以上にも及んでいた。そのプログラム本数は数千本を数える。仕様書の所在も不明であり、再度作り直すのは要員や予算面のみならず、時間的にも難しい。ただ、試行錯誤を繰り返して作り込んできたこともあり、システムの機能や操作性については、パフォーマンスがいまひとつでレスポンスが悪いということを除けば、ユーザーの評判はおおむね良かった。

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これは中々よい考え方。割り切ってERPとデータのやり取りを行うってのはすばらしいと思いますよ。

一方、耐用年数が10年を超えると予想される業務には、最初からERPを適用せず、独自仕様の個別システムを開発することとした。この結果、部品表や図面データなど、あらゆる製品データの管理やメンテナンスサービス、品質管理、顧客情報管理などはERP以外の手段で実現することとなった。具体的には、外部システムとしてスクラッチ開発をしたり、ASPSaaSなどで対応することとし、原則としてERPAPIを利用してインターフェイスを整える仕様とした。

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