「脅迫ウイルス」が再び出現,より強力な暗号でファイルを“人質”に:ITpro

ファイルを暗号化して物質(ものじち)にするウイルスが出てきているそうです。

セキュリティ企業であるロシアのカスペルスキー研究所は2008年6月6日、パソコン中のファイルを勝手に暗号化して使用できないようにするウイルス(悪質なプログラム)が出現しているとして注意を呼びかけた。元に戻すには、復号ツールを購入する必要があると“脅迫”する。同様のウイルスは以前にも出現しているが、今回のウイルスはより強力な暗号を使っているので、復号するのが困難だという。

ウイルスを駆除してもファイルは戻らない・・・つらい・・・・

ファイルを暗号化して“脅迫”する同様のウイルス(オリジナルのGpcode)は、2006年にも出現している。ただし、そのときに出現したウイルスが用いる暗号鍵の長さは660ビットと比較的短い。このため同社では、復号ツールを購入することなく、ウイルスが暗号化したファイルを復元できた。
ところが、今回のウイルスが使う暗号鍵は1024ビットと長く、簡単には復元できない。同社によれば、1024ビットの鍵を使うRSARSA-1024)で暗号化されたデータの解読には、最新のコンピューターを1500万台使っても、およそ1年かかるとしている。

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