第41回 オフショア開発では双方にPMOを置く:ITpro

ふむふむ、オフショアではPMOを作る方が全体的な進め方でよい方向に持っていけるとの事。

オフショア開発では,「ブリッジSE」がオフショア先の進捗管理や課題管理を受け持つことも多いだろう。だが,ここには落とし穴がある。ブリッジ SEはあくまでも「SE」であり,マネジメント上の問題点を見過ごすかもしれないのだ。欧米のプロジェクトでは,発注側とオフショア先の双方にPMOを設置することが一般的になっている。

ブリッジSEだけでは、プロジェクト全体を双方で見れないので、PMOが重要になってくるとの事。

ブリッジSEの役割は,オフショア先に要件を正しく伝え,理解させることにあります。あくまでSEであり,プロジェクト全体を見る視点に欠けている場合が多く,プロジェクト管理も適切に行えない場合がほとんどです。
筆者が中国へ出張した際,オフショア開発会社を5社訪問しました。日本向け事業の責任者とのミーティングでは,皆が口々に「日本側の要件が決まらないので,しわ寄せが多い」「日本側の頻繁な要件変更に耐えられない」「変更するかどうか分からない要件を,中国側で先走って開発してしまった」という問題を話していました。ブリッジSEでは,このような課題をうまくマネジメントできないのでしょう。

論理的なコミュニケーション。これ大切ですね。日本人は結構なーなーでやっちゃいますからねぇ。

日本国内では同じ部屋,同じ会議室で非言語でのコミュニケーションを頻繁に行っているため,危機意識の醸造はしやすいのですが,外国とのやり取りにおいては,一般に言われているように「論理的なコミュニケーション」が必要です。筆者の経験上,プロジェクトのスケジュールや課題,リスクについては,嫌と言うほどの説明資料を持って,うんざりするくらい会議を重ねる必要があると考えます。「一を聞いて十を知る」などという甘い期待は捨てましょう。そのギャップを埋めていくために,PMOは活躍すべきです。

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