第38回 実例に見る,間違いだらけのIT組織づくり:ITpro

なんか耳が痛い耳が痛いw

ITアーキテクトが火消しに回って長期的なアーキテクトな仕事が出来ていないとの事。

(4)戦略機能の弱体化

アーキテクチャ,計画,ベンダー・マネジメントなど非生産的とされる部隊が構造的に弱められているケースがある。大きな予算の確保,キーとなるシステムやサービスの管理,顧客の所有権といった点だ。CIOはさらに部隊を分割したり,プロジェクトへの関与を弱めることなどを画策する。
こうしてある旅行会社はITアーキテクトの力を弱め,戦略的な思考ができなくなってしまった。ITアーキテクトをさまざまな部隊に分散させ,日々の“火消し作業”に従事させている。これでは,長期的に価値のある標準やプロセスの策定に専念できるはずがない。

機能グループを細分しすぎて縦割り組織ができちゃったってこともあるそうです。

(5)機能グループを極度に断片化

あるメディア企業はアプリケーションのグループを細分化した。150人のアプリケーション部隊を11ものグループに再編したのである。それも,顧客,商品,地域,技術といった不可解なグループ分けだった。結果としてアウトプットの品質が低下してしまった。
それぞれのグループで,要件定義,開発,テスト,運用といった専門家が不足していった。特にテストと再利用の領域でうまくいかなくなった。つまり「組織の断片化」が起きたのだ。

ITILにおけるサービスデスクを作ったらユーザと開発運用、運用とが遠くなったとかありますよね。

(9)機能セグメント化によるバリア

ある食品サービスのCIOは開発から保守部門を完全に分離した。これによって,両部門間に見えないバリアができ,意思疎通が悪くなってしまった。保守部門は開発部門が作った見知らぬアプリケーションを扱うこととなり,メンテナンスに苦労する羽目となった。

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