ファイル形式にまつわるセキュリティ・ホールを追い求める:ITpro

(セキュメモ経由)

Wordなどのファイルの脆弱性が狙われてきているという記事。

確かに、EXE、SCRなどの危険性が浸透してきて開封されやすいWordなどをねらうのがふえてきていますよね。

Windowsの「エクスプローラ」で見つかったバグを対象とするコンセプト実証(PoC)コードが出回っていると,セキュリティ・ホール情報サイト「milw0rm」で報告された。このバグは,「種類」「作成者」「タイトル」といったプロパティ情報をWord文書から取得して表示する処理に存在している。こうした情報を格納するWord文書ストリームの「DocumentSummaryInformation」コンテナに不正な形式のデータが入っていると,エクスプローラはWord文書を解析する際に無効なポインタをアクセスする。その結果,メモリー・アクセス違反が起き,解析プロセスがクラッシュしてしまう。我々がテストしたところ,Service Pack 3(SP3)と最新修正パッチを適用したWord XPがこのバグの影響を受けるらしく,「ゼロによる除算」例外の発生でクラッシュした。同じWordでも,XP以外のバージョンは影響されないようだ。
詳細な調査により,このバグの影響がWordのクラッシュというサービス拒否(DoS)だけで済んでいるのは,単なる幸運だったと考えるようになった。Wordのクラッシュは,不正なWord文書をWordで開くか,エクスプローラで解析すると起きる。現時点では,このバグを攻撃コード実行に悪用できる可能性は非常に低く,Wordをクラッシュさせるだけだろう。いずれにしろ,迷惑な問題であることに違いはなく,今後修正されることを願う。

名言w

メールの添付ファイルを開く場合は,どのような形式のファイルであっても,たとえ「安全」と思われる実行ファイルでないとしても,とにかく慎重になることだ。


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