第16回 プロバイダー責任制限法 掲示板運営時の法的義務を知る:ITpro

プロバイダー責任制限法の記事ですね。

電子掲示板に他人の権利を侵害する書き込みがあった場合,掲示板運営者の対応の仕方によっては損害賠償責任が生じる場合がある。掲示板を運営する場合は,「プロバイダー責任制限法」などの関連法律を十分に理解しておく必要がある。

被害者からの削除要求があった場合削除が可能になったということで、逆に義務も発生したという例の法律です。

不法行為責任を負うのを避けるために,アクセス・プロバイダが安易に書き込みを削除すると,今度は「表現の自由を侵害した」,「サービス契約に違反した」といった理由で,発言者側から訴えられる恐れがある。こうした板挟み状態に直面したアクセス・プロバイダの責任を軽減するために2002年に制定されたのが,「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダー責任制限法)」である。
この法律では,アクセス・プロバイダのことを「特定電気通信役務提供者」と呼んでいるが,その範囲は広い。企業か個人かは問わないし,営利事業ではなく非営利で掲示板を運営している場合も,特定電気通信役務提供者とみなされる。

プロバイダー責任制限法は,被害者から削除要求があったことを発言者に通知し,7日以内に発言者が異議を唱えなければ,プロバイダが書き込みを削除しても発言者に対して一切の責任を負う必要はない,と定めている。これにより,他人の権利を侵害する書き込みを削除しやすくなった。

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