ITproは専門家にあらず:ITpro

私はITPROか、悩ましい。

宣言文の最後に「専門技術を持っていても,その専門家の顔しか持たない者はITproではない」と書いた通り、「自分の専門分野はここまで」と自己規定したスペシャリストは、宣言文におけるプロフェッショナルから外した。本原稿の題名「ITproは専門家にあらず」も同様の意味である。念のため書いておくと、スペシャリストが悪いと言っている訳ではない。ITに関する何らかの専門性は大前提であり、プロフェッショナルはその専門性を常に磨いていく。
プロデューサーとプロジェクトマネジャとプログラマーの三つを兼ね備えないとプロフェッショナルではない、と言うつもりも毛頭ない。紙幅の関係と「pro」で始まる言葉を思いつかなかったから割愛しただけで、これら三職種以外にもIT関連の重要な職種は沢山あり、それぞれに専門性が要求される。
自分の職種の専門性を磨きつつ、同時に、「自分(とその専門性)を超える大きな知識・技量に満ちた(広義のITの)世界を認め、その一翼を担うべく奉仕します、と覚悟を決めた(自分の専門以外にも目配りできる)人」が「ITのプロフェッショナル」ということである。

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