Windows Server 2008の検疫システム「NAP」を見る【第一回】

Microsoftの検疫システムNAPの記事キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!

社内ネットワークに接続するユーザーが正社員だけでなく、派遣やパートやアルバイトなどの非正規雇用が増えるなど、大きく変わってきている。このような状況で、今のITシステムには、高いセキュリティ性と使いやすさを共存させることが求められている。これを実現するためには、ルールを守るように指導するだけでなく、トラブルを未然に回避するシステムを組み込んでおく必要があるだろう。そこで今回から3回にわたって、マイクロソフトが提供する検疫システム「Network Access Protection(NAP)」を紹介していく。

基本的な検疫ネットワークの考え方ですね。

NAPを利用すれば、ネットワークに接続したPCがOSのアップデート(パッチ適用)をさぼっていないか、会社で定めたウイルス対策ソフトの定義ファイルアップデートをさぼっていないか、などを事前にチェックすることができる。また、ユーザーがPCの設定を変更して、企業で定めたルールにマッチしていない設定にしていないか(ユーザーによっては、ウイルス対策ソフトやパーソナルファイアウォールなどの動作が重いといって、動作を止めている場合がある)などをチェックする。

NAPがLinuxMacOS Xで動作するような開発をしているんだ!!!!!!!!!!これは驚き。

基本はVistaとXP SP3ってことですね。

NAPを利用するためには、ポリシーを管理するサーバーとしてWindows Server 2008が必要になるほか、クライアントOS側の対応も必要。対応クライアントOSとしては、Windows Vista/XP SP3の両OSに限られている。ただし、NAPはAPIが公開されていたり、他社が提供しているネットワーク検疫ソリューションとの連携が図られたりしているため、将来的にサードパーティベンダーからLinuxMac OSで動作するNAPソフトが提供されれば、Windows以外のOSをNAPに参加させることも可能。事実、2007年11月にスペインのバルセロナで行われたTechEDでは、UNETsystemがLinuxMac用のNAPクライアントの開発が表明している。

NAPのベターは802.1X対応スイッチが一番。

NAPにおいて、強固なネットワークを構築できるのが、802.1X対応のスイッチを導入したネットワークだ。802.1Xは、ポートごとに認証を行いアクセスをコントロールすることができる。NAPでは、この機能を利用して、ネットワーク自体でユーザー認証を行うため、DHCP方式を利用するよりも、セキュリティが高いネットワークが構築できる。

DHCPなら簡単にNAPを構築が可能との事。ハードに依存しないところで手軽って事ですね。

もっとも手軽にNAPが構築できるのは、DHCP方式だろう。この際、802.1X対応のスイッチなど特別なハードウェアなどは必要なく、DHCPサーバーだけで構成できる。ただし手軽な分、セキュリティ面では、802.1X認証による検疫システムに比べると劣る。

検疫の動きですが基本はヘルスチェック→検疫→アップデート→通常接続って話ですね。

DHCPの場合は、社内ネットワークと検疫ネットワークをサブネット自体を分けて通信させる形ですね。

NAP対応のクライアントPCとNPSの間では、クライアントPCがネットワークに接続した時にその正常性をチェックして、正しければネットワーク接続させることになる(前述したように、NPSの設定によって動作は選択できる)。また、正常性に問題があるようなら、ネットワーク上に仮想的に作られた検疫ネットワークに接続させて、そのネットワーク上にある修復サーバーから、クライアントPCの修復(OSのアップデートなど)を行うことになる。
検疫ネットワークでクライアントPCの修復が行われ正常性が確認されたら、クライアントPCを社内ネットワークに再接続することになる。
実施オプションとしてDHCPを利用した場合は、IPアドレスで社内ネットワークと検疫ネットワークという2つのゾーンに分ける。クライアントPCが正常かどうかで、付与するIPアドレスを変更することで、切り分けることになる。

NAPとNACの連携についてのお話ですが、NAPがNACの802.1Xでの対応や、ポリシーサーバがNACのアクセスコントロールサーバと連携して動作することが出来るそうです。

NAPとほかのネットワークアクセス制御との連携

NAPはあくまで、一企業であるMicrosoftが提供するネットワークアクセス制御のプラットフォームであり、NAPが世の中に唯一のネットワークアクセス制御というわけではない。大手ベンダーとしては、ネットワーク機器の大手Cisco Systems(以下、Cisco)がNetwork Admission Control(NAC)というプラットフォームを提供している。NAPは、このCisco NACと連携して動作することができる。
Cisco NACでは、802.1XをサポートしたCiscoのスイッチやルータがポリシーの強制ポイントとなり、それを管理するサーバーとしてCisco Secure Access Control Server(ACS)が存在する。NAPのNPSは、ACSと連携して動作することができるため、相互運用が可能になる

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