「原田ウイルス」について | Trend Micro Security Blog (ウイルス解析担当者による トレンドマイクロ セキュリティ ブログ)

ウイルス作成ツールで作られたものだったんですねぇ>原田ウイルス

ウイルス作成ツール「HKTL_DESTROYER.B」

 「原田ウイルス」が拡散したきっかけとなったのが、ウイルス作成ツールである「HKTL_DESTROYER.B」(通称:P2P-Destroyer Pro)であると推測されます。
 トレンドマイクロでは悪用されていることを考慮し、2006年7月20日よりその検出に対応いたしました。

Sophosもそうですし、CoUでもそうですが作成罪がないのは、、、って感じですね。

ここまで「原田ウイルス」の概要を紹介しましたが、このたび逮捕された容疑者がどの段階においてウイルス作成に関与していたのか、などの詳細は現段階で公開されている情報からははっきりと推測できません。
今後の捜査や裁判を通じて、背景を含めて明らかになっていくことを祈念しています。
今回の逮捕を受け、注目すべきは、やはりその逮捕理由でしょう。
欧米諸国、中国/韓国においては、法律でウイルス(不正プログラム)を定義しており、コンピュータウイルス作成を犯罪とする法整備が進んでいますが、残念ながら日本においては、ウイルス作成そのものを立件する法律が存在していません。今回のウイルス作者の逮捕においても、感染時に表示させるアニメ画像に対する「著作権法違反容疑」であった点に、捜査当局の苦心が伺えます。
トレンドマイクロは、デジタル情報の信頼を脅かす存在には、公共利益の視点で今後も強い態度で臨んでいきます。

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