ハイビジョン月面画像をネット公開しなかったNHK - ビジネススタイル - nikkei BPnet

別にネットでハイビジョン画質が欲しい人なんていないと思うが・・・それより低画質でもYouTube化してもらった方がうれしい限り。

ところが、宇宙航空研究開発機構JAXA)とNHKは、肝心のハイビジョンクオリティの動画像を、ネットで公開することを許可しなかった。マスメディアの報道向けにHD-CAMテープに収録されたハイビジョン画像が配布されたものの、ネットでの公開は480×270ピクセルに縮小した画像のみ、それも可能な限り一般ネットユーザーがローカルにダウンロードできない形式で公開することという制限が課せられた。
「かぐや」の価値を一般に広く広報しなければならない立場のJAXAは、ネット公開をむしろ希望していた。渋ったのはNHKだった。しかし、この処置は2011年のアナログ放送停波とデジタルHDTV(高精細テレビ)放送移行を控えたNHKにとっても有害無益だったのではないだろうか。

月と地上で10Mbpsですか。そこらのWANより早いやんw

でも確かに広報的価値ってのは大きかったですね。いまや、かぐやは、日本の希望ですよね。
早く次の動画が来ないか心待ちにしています。

そもそも、「かぐや」の開発段階では、NHKのハイビジョンカメラの搭載は、疑問視されていた。「かぐや」搭載の通信システムは月周回軌道から地球に10Mbps(1秒間に10メガビット)のデータを送信できるように設計されている。この速度では、1分間のハイビジョン画像を伝送するのに20分かかる。つまり、その他の科学観測機器の取得データを送信する時間が、圧迫されることになる。このため計画に参加した科学者達の間では「科学観測のための探査機が、ハイビジョンカメラのせいで十分なデータ伝送が不可能になるなら本末転倒だ」という意見が強かった。

それが、実際に探査機に搭載されるにあたっては、JAXA宇宙科学研究本部ISAS)の的川泰宣教授(現宇宙教育センター長)が、ハイビジョン画像の広報的価値を見抜いて「搭載しよう」と周囲を説得したという経緯があった。

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