失敗の原因を探るより解決を探る - ニュース - nikkei BPnet

システムなどの障害については、論理的に考えて追求したら原因が分かるかも知れないけど、複雑なシステムなどは、人間が関わってくるので、一筋縄でいかないってこと。

まぁ、当然ですよね。そして難しすぎますよね。

理工系の人間はシステムをできるだけ単純なモデルで数学的に考えるクセがついているため、失敗には追求できる原因があると考えやすい。プログラムや単一の設計・製造プロセスというような整然としたシステムであれば、失敗の原因を探求することには意味がある。だが、たいていの人間社会の出来事では多様な悪条件が複雑に噛み合って失敗をもたらしていることが多く、失敗の原因はいくら探求しても明確にならないことが多い。
整然としたシステムなら失敗には探求できる原因があるが、複雑なシステムは失敗原因がわからないことが多い。原因探求よりも解決のための実践が重要になる。
こうした複雑性は社会に限らない。人間が関わるできごとは常に複雑な要因が関係する。一人の人間の行動パターンですらプログラムのように単一な制御によるものではない。