コンセプト実証(PoC)の新時代:ITpro

ウイルスのコンセプトコードをみると、今後のウイルスの方向性が理解できますね。

スクリプト言語を使って、実物はそのまま使えるステルス型ウイルスが主流になりそうですね。

コンセプト実証(PoC:Proof of Concept)ウイルスを2週間のうちに4種類も受け取った。こんなに多いのは初めてのことだ。通常はあまり頻繁には入手しない。
一つ目のPoCウイルスはMEL.Odorousと呼ぶもので,3次元スクリプティング言語Mayaに対応している。このウイルスはカレント・ディレクトリ内の未感染ファイルを見つけ,そのファイルに自分自身を付加する。ファイルに感染しても,そのファイルは感染前と変わらず使える。
二つ目のPoCウイルスはWHS.Vredと呼ぶもので,スクリプティング言語WinHexに対応している。WHS.VredもMEL.Odorousと同じく,カレント・ディレクトリ内で未感染ファイルを探し,自分自身を付加する。ただしWHS.Vredは,MEL.Odorousと違って感染したファイルを動かなくしてしまう。
三つ目はW32.Piffle,四つ目はW32.Weaklingとそれぞれ名付けた。いずれもWindows環境で影響を及ぼす。この名称は,両ウイルスの作者がSpiffyというプログラミング言語の使用を好み,「W32.Spiffy」および「WeakLNK」(「weak link」:弱いリンク)と呼んだことにならった。