日本のIT技術者が尊敬されなくなってきた――IPAイベントから − @IT

IT技術者が尊敬されなくなってきてるんだ・・・

「われわれの時代に比べるとIT技術者は尊敬される職種ではなくなった」。NECネクサソリューションズ代表取締役 執行役員社長で、NECで長くSEを務めた渕上岩雄氏はこう語る。時代の最先端技術を担いながらも、新3Kに代表されるよくないイメージが先行するIT技術者。渕上氏は過去の業務と現在の業務の違いを、人気低下の原因に挙げる。

確かに部品を組み合わせて作る仕組みには充実感は無いですよね・・・要件定義だの設計でユーザーと交流する方が充実感あるかも

 IT技術者の仕事は、いまはクリエイティブではなくなってしまった――これがIT企業が学生に不人気な理由ではないだろうか。

いまは情報システム総研 代表取締役社長の繁野高仁氏は「作る喜び、使ってもらう喜びがないと技術者には充実感はない」と語った。

「技術者志望の若い人に会うと自分のキャリアパスを描けない不安を訴えられる。会社を超えた人材の流動性がないため、1社でキャリアパスを描かざるを得ないためだ」(繁野氏)。「技術が細分化し、その変化が速い」(渕上氏)という状況もあり、「自分のキャリアの方向感を捉えられない」。特に「優秀な人がいる大企業が流動性が乏しい」と繁野氏は指摘する。