第26回(最終回) Webプランニング,5つのQ&A:ITpro

Webプラニングを目指している同僚へ

レイアウトする時は,画像や文字といった対象物ではなく,空白部分を見て,位置を決めよう。クールなデザインは,空間の使い方が計算し尽くされている。掲載データの優先順位が明確で,メリハリがある。空間にこそ,意味と物語がある。もっとも,メリハリを付け過ぎて,小さい文字が読みにくく,内容が伝わらないようでは意味はない。

無言のデザイン。考え抜かれたデザインですか・・・

さらに,「以心伝心」という言葉に凝縮される繊細な配慮も,忘れないようにしよう。筆者たちが以前,プロトタイプの実装を担当した福祉ツール(XMLアプリケーション)は,アルファ版を出展したCSUN2005で(CSUNについては本サイト内の別記事「世界最大アクセシビリティ関連イベント,CSUN 2007レポート」を参照),他国の大味なユーザー・インタフェースに比べ,ボタンの文字や位置にいたるまで細かい部分まで配慮がなされていると,来場者に驚かれたそうである。それは,日本ではごく当たり前のことに過ぎない。日本発の企画は,無言の配慮を表に出せば,十分,海外で通用すると思われる。