US-ASCIIの最上位ビットを無視するOutlookの仕様により、ウイルスゲートウエイをすり抜けて侵入してしまう問題(はせがわさん指摘)にTrendmicroが対応してくれました(was InterScan Messaging Security Suite 5.11 Linux版 Patch 6(Build_1215)の概要および適用方法

(セキュメモ経由)

id:hasegawayosukeさん、kjm先生ここですよ!!!注目点は!!!

   19. 添付ファイルをUUENCODE化した文字列の最上位ビットをオンに設定した場合、
       InterScan MSSがこのファイルをデコードできない問題
      
       Outlook Expressは添付ファイルをUUENCODE化した文字列の最上位ビットを無視
       するため、このような場合でも添付ファイルをデコードできます。

       本Patchの適用後は、InterScan MSSが最上位ビットを正しくデコードして、
       このような添付ファイルを正常に処理できるようになります。

経緯

この件は、http://matcha139.hiemalis.org/hiki/?%C2%E809%B2%F3%A4%DE%A4%C3%A4%C1%A4%E3%A3%B1%A3%B3%A3%B9%CA%D9%B6%AF%B2%F1の目覚まし勉強会において、
はせがわさん(id:hasegawayosuke)がUS-ASCIIの最上位ビットを設定した場合、
ウイルススキャンを回避できるが、Outlookは正常にデコードしてしまうという
InternetExplorer、Outlook、OutlookExpressの仕様を指摘してくれたことから始まりました。

この内容は、第8回セキュリティもみじ勉強会でも披露されています。

その後、Trendmicroサポートと調整の上Interscan MSSの検索機能を修正して貰いました。

はせがわさん、本当にありがとうございました。m(_ _)m

そして、1ヶ月強で修正していただいたTrendmicroさん本当にありがとうございます。

時系列の経緯

  • 2006/09/26 サンプルプログラムの受け取り
  • 2006/10/04 Trendmicroに問い合わせ
  • 2006/10/06 TrehdmicroへUS-ASCIIえ8bit目が無視される内容を連絡
  • 2006/10/19 Trendmicroへサンプルコード送付、プログラムも添付
  • 2006/11/02 Interscan MSSのパッチ開発と検証依頼
  • 2007/04/12 Patch6に同梱