田中克己の針路IT : SIerに求められる2010年の技術(2)

2010年SIerが必要な技術。もう2010年は目の前なんですね。中期計画で2010年が入ってくるような時期ですか・・・

日本ユニシスでCTO(最高技術責任者)を務める保科剛氏に、「SIerに求められる2010年の技術」を聞いた。

ITが社会に既に入り込んでいますが、これがどんどん進んでいって家庭・企業のものほとんどがIT化されちゃうという考えですね。あながち間違ってなさそうですね。

社会のIT化を支える礎となる社会プラットフォームが重要になる。サーバーやパソコン、組み込みソフトまでもが一体化され、ネットワークにつながるものが急速に拡大していくことになるからだ。個人のまわりのネットワーク化はこれから本格化する。とはいうものの、個人は数GBのiPodを持ち、通信機能を備えた携帯電話を持ち、さらにスイカなどICカードを持ち歩いている。ICタグの活用も活発化してくるだろう。これらが企業のITシステムにもつながるようになれば、ITは企業内から個人へと広がり、社会プラットフォームが必要になる。

仮想化という標準化でハードの競争が激化するというのも正しいかもしれない。ソフトもVirtualハードディスクで配布の時期がくるだろうなぁ。

ITベンダー各社ごとに製品体系はあるが、それはメーカー固有の話。これら固有製品を物理的につなぐのではなく、仮想化技術でつなぐことになる。仮想化されたコンポーネットをつなぐようになれば、ハードやソフトにアプリケーションやサービスが依存しなくなり、ITベンダーは再びハードウエアの自由な競争状態に戻れるかもしれない。