IPA、企業における情報セキュリティ事象被害額調査などを発表

1社あたりシステム停止に430万程度ですか。中堅で1億超......

ウイルスの影響でシステムが停止した場合、1社あたり中小企業で約430万円、大手・中堅企業で約1億3000万円であった。これは、ウイルス被害による直接の復旧コストはそれほど大きくはないものの、いったん電子商取引システムや重要システムが停止してしまえば大きな売上減が想定されるというものだ。なお回答した1206社のうち、復旧コスト発生があった企業数は、中小企業が95社、大手・中堅企業が110社、また売上減のあった企業数は中小企業が35社、大手・中堅企業が46社であったという。

セキュリティ事故の対策費用も5000万〜1億。

不正アクセスSQLインジェクション)は、復旧対策として、システム再構築関連がWebアプリケーション改修や第三者によるセキュリティ検査などで4800万〜1億円、事象対応社内人件費が組織トップを含めた専門対応チーム設置などで180万〜360万円であった。また対外経費が顧客への謝罪や問い合わせ窓口設置、補償などで数百万〜5000万円となった。こうした対策経費自体で総額1億円を超えるケースが複数件あり、売上減は、数カ月間の閉鎖で数億〜数十億円に及んだという。