ウイルス検索エンジン VSAPI 8.310(Windows/Linux/Solaris版) 公開のお知らせ

あのぉ、修正点なしで公開されても困るんですけど・・・29日までに出ないと本当に困りますよ。

てか、急すぎるし!!!

1. 悪意あるコードに対しバイト列を挿入し、ファイルの種類が偽造される危険性に対する検索機能改善
セキュリティ研究者より、悪意あるコードに対しバイト列を挿入し、ファイルの種類を偽造することでウイルス対策ソフトの検出を回避される危険性が報じられています
トレンドマイクロでは、この危険性を悪用したウイルスを防ぐために、ウイルスパターンファイルによるパターンマッチング処理により対応を行ってきました。このたび、ウイルス検索エンジンの修正により、プロアクティブに不正ファイルの特定を実現し、より適切な対策が実施できるようになりました。
関連情報はこちらです。

2. 未知/亜種のボットウイルス、ワーム、トロイの木馬を検索する「IntelliTrap機能 デスクトップ対策製品版」を実装
IntelliTrap機能は、MYTOBなどボット系のウイルスを早期に食い止めるための検索技術です。自動実行パッカータイプの圧縮ファイルに対応した、ヒューリスティック方式による検出機能を備えています。
VSAPI8.300以前では、ゲートウェイ対策製品での利用に限られていました。このたび、デスクトップ対策製品での利用も可能になるよう機能拡張を行いました。
* 「IntelliTrap機能 デスクトップ対策製品版」を利用するには製品側の対応も必要となります。

3. ウイルスパターンファイル読み込み失敗時における復旧機能追加
なんらかの理由でウイルスパターンファイルがメモリ上に読み込まれない場合、読み込み失敗を復旧する機能を追加しました。

4. 自動実行パッカータイプ Morphine によって階層圧縮された実行ファイルの検索に対応
悪意あるユーザはパッカーによる圧縮によって、不正なプログラムの難読化(Obfuscated)効果を期待しています。パッカーにより圧縮されたプログラムはその機能は維持しつつ、全く異なるプログラム構造へと変化させることができます。
トレンドマイクロではこのような脅威に対応するため、様々な自動実行パッカーに対応しています。

5. ウイルスパターンファイルの配置フォルダとして、UNICODE文字を含むフォルダにも対応
ウイルスパターンファイルがUNICODE文字を含むフォルダに配置された場合においても、ウイルス検索エンジンよるウイルスパターンファイル読み込みが可能となりました。

6. Windows メタファイルフォーマットの判定機能強化
Windows メタファイルに対する、ファイルフォーマットの判定機能を強化することにより、ウイルス判定機能 / ウイルス検索効率の強化を行いました。


みなさん、24日18時から28日まで検証がんばりましょう!!!

新機能および 修正点の詳細については、後日リリースノートにてご案内させていただく予定です。

プラットフォーム バージョン ホームページ公開日 ActiveUpdate公開日
Windows 8.310 2006/08/24*1 2006/08/29
Windows IA64版
Itanium / Itanium 2
8.310 2006/08/24 2006/08/29
Windows x64版
EM64T / AMD64
8.310 2006/08/24 2006/08/29
Linux 8.310 調整中 調整中
Solaris 8.310 調整中 調整中

*1:ウイルスバスター200xは28日らしい