ITmedia エンタープライズ:マルチプロセッサ環境でBIND9の性能向上を実現――WIDEとISC、東芝が共同研究

210%処理能力向上ですか、すごいなぁ。

WIDEプロジェクトと米Internet Systems Consortium(ISC)は6月16日、東芝との共同研究によりDNSサーバ「BIND9」の性能を向上させ、最大2.1倍に引き上げるプロジェクトを完了したことを発表した。

今回の研究プロジェクトでは、サーバ上のメモリ領域をスレッド単位に分割することで、各スレッドが最大限に並列して実行できるようアーキテクチャを変更。併せてサーバのデータベース構造を抜本的に見直し、スレッド間の衝突が起こりにくくなるよう改良した。これまでマルチプロセッサ環境における性能が不十分とされていたBIND9だが、これらの改良により、応答速度は最大2.1倍に向上したという。
今回の研究ではさらに、ゾーン情報の構造にも最適化を加えた。これにより、膨大なドメイン数を扱うケースでも迅速にサーバを起動できるようになり、より高い可用性を実現できるという。