ITmedia エンタープライズ:W杯、ピッチの裏で繰り広げられるオペレーターの戦い (1/2)

このワールドカップ向けの巨大なネットワークを構築!

ネットワークは、ベルリン、ミュンヘンをはじめドイツの12都市に散らばる12のスタジアムと大会関係者、選手らが宿泊するホテルに加え、駅や空港といった移動時のポイントなど70カ所を結ぶ大規模なもので、大会関係者や選手、ジャーナリストらのコミュニケーションを支援する。

音声もフルIP化しているそうです。

このインフラはデータだけでなく音声も統合した「Converged Network」だ。IPテレフォニーを導入するのは今大会が2回目。ただし、日韓ワールドカップでは一部アナログPBXが導入されていたが、今回はフル IP-PBX化された。しかも「前回はISDNなど、日本と韓国で利用されている別々の通信方式を組み入れる必要があった。しかし今回はすべてIPで統一されている」(AvayaFIFA World Cupプログラムを率いるアンドレア・リナーバーガー氏)。

準備に2年かけ、相互接続、負荷試験、などを4000回もおこなって可用性を確保したそうです。

Avayaにとっては、よいアピールの場なので入念にテストしたはずですよね。

2年にわたり準備を積み重ねてきた。フランクフルトにテストラボを設置し、相互接続性の確認に始まり、負荷テストや冗長性確認、アプリケーションも含めたテストを約4000回繰り返したという。

3重化ですか・・・すげっ。

例えば、ITコマンドセンター(ITC)にはネットワークの中核となる機器が設置されているが、まずラック単位でこれを冗長化。さらに、ITCの敷地内に同じ機器群をもう1セット配置し、拠点内で冗長化しているほか、別拠点にも機器を用意し三重に冗長化している。もちろんスタジアム内でも機器の冗長化を図っているほか、仮にWAN回線に障害が起こって外との通信が行えなくなっても、少なくともスタジアム内での運用は継続できる仕組みとした。

もったいない!すぐ撤去ですか・・・

あくまで大会のための「テンポラリ」なインフラであり、短期間のうちに構築し、かつ大会日程の進行にともない、試合終了後は迅速にネットワークを撤去しなければならない点だ。

セキュリティがあまり語られてないですが、戦略的報道でしょうw

まぁ、Avayaの威信をかけてるので大丈夫でしょうwww

一方で、攻撃者の自己顕示欲からDoS攻撃も仕掛けられる。前回の日韓ワールドカップでもコンフェデレーションズカップでも、大会ネットワークに対する DoS攻撃があったということだ。ただしいずれも「不成功に終わった」と担当者。今回もIPSをはじめとするセキュリティ機器を通じて常時監視を行い、「問題が検出されれば数秒以内にその部分を隔離する」といった形で対処していくという。
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