監視の裏をかく攻撃、ここまで――標的型攻撃、正規ツールを隠れみのにする傾向に - ITmedia エンタープライズ

(情報元のブックマーク数

トレンドマイクロの国内標的型サイバー攻撃分析レポートをリリースとのこと。

トレンドマイクロは2018年6月25日、「国内標的型サイバー攻撃分析レポート 2018年版」を公開した。2017年1月から12月までの1年間に国内で行われた標的型攻撃について分析したものだ。
トレンドマイクロ セキュリティエバンジェリスト 岡本勝之氏
2017年というとWannaCryをはじめとするランサムウェアの印象が強く、「それ以前の2015年〜2016年に比べると標的型攻撃による行動は沈静化しているように思えるが、実際には依然として攻撃は続いている」と、トレンドマイクロのセキュリティエバンジェリスト、岡本勝之氏は述べた。事実、同社が監視サービスを提供している法人、100サンプルを無作為に抽出して集計したところ、うち71%で標的型攻撃の兆候である内部活動を確認した。さらに全体の26%で、標的型攻撃に用いられるRAT(遠隔監視ツール)の活動を確認したという。
 特に顕著なのは、これらの標的型攻撃が、「正規のツール」や「正規のサービス」を隠れみのに使っていることだ。調査によると、国内で確認された標的型攻撃に用いられたRATのうち94%が、自身の活動を隠蔽するのに正規ツールなどを利用しているという。

監視の裏をかく攻撃、ここまで――標的型攻撃、正規ツールを隠れみのにする傾向に - ITmedia エンタープライズ

screenshot