サイバー犯罪のビジネス化の実態を浮き彫りに:サイバー犯罪対策の実践的アドバイスをまとめたホワイトペーパー、HPEが公表 - @IT

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HPEの報告書。なかなか面白そう。

HPEは、同ホワイトペーパーの意義を次のように説明している。「サイバー犯罪者は活動を立ち上げ、展開していくために、ますます巧妙な管理手法を駆使して勢力を拡大し、金銭的利益を増やそうとしている。この2つは、2016年現在のほとんどの組織的なサイバー犯罪の主要な動機だ。企業はこうした内部実態を知ることで、組織的な攻撃の阻止やリスクの軽減に向けた対策につなげることができる」
 HPEによると、2016年現在のサイバー犯罪者は、体系的な活動モデルと“バリューチェーン”を構築していることが多い。これらは合法のビジネスで構築されるものとよく似ており、攻撃のライフサイクル全体を通じてサイバー犯罪組織がより高いROI(投資収益)を達成することを目的としている。企業のセキュリティ責任者や規制当局、法執行機関がサイバー犯罪組織に打撃を与えるには、まずこの闇経済バリューチェーンの各ステップを理解する必要があるという。

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メモ

HPEは企業のセキュリティ担当者に、こうした組織化された攻撃者に対し、以下のアプローチで適切な対策を講じることを勧めている。
攻撃者が得る利益を減らす:エンドツーエンドの暗号化ソリューションを利用し、企業へのサイバー攻撃の金銭的見返りを限定する。保存時、移動時、使用時のデータを暗号化すれば、攻撃者にとっては、データを入手しても販売が困難になり、利益が減ることになる 攻撃のターゲットを減らす:モバイルデバイスやIoT(Internet of Things)の急速な利用拡大に伴い、どの企業でも、攻撃の標的になる要素が増えている。企業はリスク軽減や攻撃防止のために、セキュリティを考慮して開発を進め、デバイスにかかわらずデータ、アプリ、ユーザーの間のやりとりを保護することに力を入れなければならない 敵から学ぶ:ハニーポットのようなおとりのシステムを使うことで、攻撃者をわなにかけ、監視し、攻撃行動に関する情報を得ることができる。企業はこの情報を活用することで、セキュリティ対策を強化し、類似の攻撃を未然に撃退し、攻撃の進行を遅らせることができる

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