Yahoo! が中国からのアクセスを台湾で処理している理由 - インターネットコム(情報元のブックマーク数)

Yahoo.comだけ中国からのアクセスには、台湾のYahooからレスを返していたとのこと。

あるホワイトペーパーを作るため、多国籍企業の Web サイトや著名なポータルサイトの一覧を対象に中国国内からのアクセス速度を調査していたところ
、中国国内から www.yahoo.com へのアクセスだけが「中途半端」な速度のデータを示していることに気づきました。
AppleFedEx といった著名な多国籍企業の多くは、世界で最も CDN サービスのシェアを持つ Akamai を採用して Web を配信しています。
当然、Akamai のサーバーは日本を含め世界中に存在しますが、Akamai は現時点では中国の中には自前のインフラを持っていない模様です。
そのため、AppleFedEx の Web サイトに中国国内からアクセスすると、アジアの近隣の国に設置されているとみられるサーバーに接続しにいきます。
ただ、中国から国外に出るインターネット接続の品質は常に悪いため、当然そのような Web サイトへのアクセスは速度面で課題があります。

http://japan.internet.com/busnews/20130304/3.html

筆者はこの調査を行うため、「一つの URL だけで各国向けの Web サイトを公開している多国籍企業」を50サイト分、リストアップしました。
例えば www.cisco.com、www.united.com、www.goldmansachs.com というようなサイトです。すると、www.yahoo.com だけが平均60ミリ秒台のレイテンシを示していました。
中国の中にあれば北京・上海からは概ね40ミリ秒以内、中国の外であれば100〜150ミリ秒とすると、この60ミリ秒台は特徴的に映ったわけです。
そこで www.yahoo.com への経路を調べたところ、中国国内からアクセスした場合には Yahoo! 奇摩(Yahoo!の台湾版)に近いサーバーから配信されていることがわかりました。

http://japan.internet.com/busnews/20130304/3.html

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