トレンドマイクロがクラウド基盤を強化、攻撃の背後を可視化 − @IT(情報元のブックマーク数)

Smart Protection Networkの強化!

トレンドマイクロは8月7日、脅威の情報を提供するクラウドベースの技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」の機能拡張を発表した。これまでもクラウドベースのレピュテーションデータベースを提供していたが、さらに幅広い情報を収集し、「ビッグデータ」に分析を加えることで、「より迅速で、より強力な保護を提供する」(トレンドマイクロ 代表取締役社長兼CEO エバ・チェン氏)という。
トレンドマイクロが初めてSPNを発表したのは2008年のことだ。当時、同社製品も含めほとんどのウイルス対策製品は、シグネチャ(パターンファイル)に基づいてマルウェアを検出する方式を採用していた。
しかし、亜種が登場するたびにシグネチャを追加していくと、クライアントPCの負荷がどんどん高まってしまう。一方で、更新を繰り返してもなお、シグネチャをダウンロードし、適用するまでの間は、ゼロデイ攻撃も含めた最新の脅威に対して無防備になってしまうという課題も残っていた。
こうした課題を踏まえ、脅威情報のデータベースをクラウド側に置き、適宜それを参照することで、クライアントの負荷軽減と最新の脅威からの保護を両立させようとしたのが「レピュテーション」技術だ。SPNもその一種と位置付けることができる。ただ、より幅広い情報を分析対象とし、同社のさまざまな製品やサービスで利用できること、クライアントへの負荷が非常に少なくてすむことなどが、ほかにはない特徴だという。

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