スパイ組織にもHadoopが浸透中?!【先週のデータベース業界界隈の出来事】(2/2):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)(情報元のブックマーク数)

へぇ。

国家安全保障局(NSA)といえば、CIAと並ぶ米国の諜報活動の主要組織。扱う情報が諸外国の機密情報ということもあって、その実態はナゾに包まれています。その秘密組織がApacheファウンデーションの下でオープンソースデータベースの開発を申請していると聞くと、やはり驚いてしまうというもの。
そのデータベースの名は「Accumulo」、2008年から開発が続けられており、Javaによる20万行ほどのコードで書かれています。セルレベルのセキュリティを実装しており、非常に細かいアクセス制御が可能になる点が特徴とのこと。RDBMSではなく、GoogleBigTableをベースにした分散キーバリューストアであるところがイマドキな感じです。
Accumuloは、Hadoop、Zookeeper、ThriftといったApacheの技術に深く依存しており、中の人だけで開発するよりもApacheファウンデーションの下で開発を継続したほうがあらゆる面で得策だと判断したとのこと。申請が通れば、数百ページにも及ぶドキュメントも一緒に公開されることになります。秘密組織なのにいいのか? という気もしますが、NSAオープンソースに関わるのはこれが初めてではなく、かのSELinuxGPLの下で開発/提供しています。また、NSAは2009年から情報収集/分析にHadoopを活用していると公言しており、Hadoopの浸透ぶりをあらためて印象づけたニュースと言えそうです。

スパイ組織にもHadoopが浸透中?!【先週のデータベース業界界隈の出来事】 (2/2):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

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