Firefox、メモリ食い「ダークマター」の正体突き止める | エンタープライズ | マイコミジャーナル(情報元のブックマーク数)

Firefoxが食っていた謎のメモリをついに確定して、次期バージョンから削減ができるらしい

jemallocのマルチコア対応のアロケータが原因らしい。

Firefoxでは長らく種類を特定することができない謎のヒープメモリが存在していた。Nightly版でURL欄に「about:memory」を入力すると、メモリ表示の2行目に「heap-unclassified」という項目が見つかるはずだ。何に使われているのかわからない上に、全体のメモリ利用のうえでかなりの割合を占めている。この用途不明のメモリを突き止め排除すれば、メモリ使用量を大幅に減らすことが可能になるとみられる。
この用途不明メモリの正体のひとつが実はjemallocのメモリアロケート時に発生する未使用領域であることがNicholas Nethercote氏によって報告された。すでに原因も明らかになっており、調査および分析を実施した結果、どの部分を改善すればメモリ使用量を大幅に削減できるかの目処も付いているようだ。Firefox 8やFirefox 9以降のFirefoxは、メモリ使用量が大幅に減る可能性がある。
分類不能のメモリ - Nicholas Nethercote氏はこのメモリをダークマターと揶揄している。
FirefoxFirefox 3でメモリアロケータとして新しく「jemalloc」を採用した。jemallocはもともとFreeBSDでマルチコアでスケールするアロケータが必要だとして取り込まれたもので、以後Firefoxのみならずほかのプロジェクトでも活用されている。Firefoxにおけるメモリ使用量の増加や使用量の肥大化は常に指摘され続けている問題点であり、随時改善が実施されている。

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/08/09/022/index.html

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