コンテナDCこぼれ話(熱源の件):てくろぐ(情報元のブックマーク数)

ちょっwww堂前さんwwwこのネタ面白すぎ!!!

現在私は「アプリケーションサービス部」というところに所属していますが、直前までは「データセンターサービス部」というところで外気冷却コンテナユニットによる次世代モジュール型エコ・データセンターの開発(実証実験)に参画していました。
そもそもこの件に関わることになったきっかけは、「90kWの電力を消費する設備をどうにかして(格安で)そろえる」というところからでした。実証実験の大きな課題の一つは「外気を使った冷却器が正常に作動するかどうか」という事です。その冷却の実験を行うためには、何かの方法でコンテナ内で電気を消費して、熱を発生させなければなりません。

てくろぐ:

90kWを消費させて熱効率の検証するためにホットプレートwwww、発想が面白すぎwww

一番効率がいいのは、ホットプレートらしい
次に考えたのが、家電製品の利用です。何かいいものはないかと、Amazon.co.jpを探していると、いきなり最適なものが見つかりました。ホットプレートです。ホットプレートはすばらしいですね、1台4,000円ぐらいで1,300W程度消費してくれます(価格.com調べ)。しかも薄型、タイプを選べば19インチラックにしっかりマウントできそうです。計算上は、
各ラックにホットプレートを10枚も置けば要求された電力を満足できることが分かりました。
上司「でも、危なくない?」
私「はい。かなり危ないと思います」
他にもこたつ用のヒーターなども調べてみたのですが、数時間ならともかく数ヶ月間も電源を入れっぱなしにするには家電製品は不適当と言うことで、却下。他にもいくつか理由があり、結局中古のサーバーを大量に調達して設置することになりました。

てくろぐ: コンテナDCこぼれ話(熱源の件)

今回、実証実験パートナーの国際産業技術株式会社様(KSG)にお願いして大量のサーバを仕入れてもらったまではよかったものの、何しろこの台数です。メーカー・型番をそろえることなんてできるはずもなく、さらに同一型番でも構成はばらばらです。おまけに、5年、6年オチの中古品なので、品物が届いた時点で起動すらしないサーバも多数見つかりました。

てくろぐ: コンテナDCこぼれ話(熱源の件)

うはははははははwww最近のサーバは消費電力が少なくて使えないとかいう発言wwww笑えるw

普通、データセンターに設置するサーバは、必要な性能が確保できる範囲でできるだけ消費電力の少ないサーバがを選びますが、今回に限り、可能な限り消費電力の多いサーバを選ばなければならなくなりました。ワットチェッカーで電力をはかりながら「このサーバは全然電力食わない。使えないな」と、あり得ない発言をしつつ、体積当たりの消費電力が多いサーバをより分けていきました。

てくろぐ: コンテナDCこぼれ話(熱源の件)

へぇ、メモリって結構食うんですねぇ。CPUはケタ違いですけどw

パーツをつけたり外したりして調べたところ、メモリモジュール1枚で約5W、CPU一つで約100W電力が消費されることが分かりました。ちなみに、これはパーツ単体の消費電力ではなく、パーツを追加した事による発熱増加・FAN回転数の上昇に伴う消費電力増など、他の要素も込みになった実測値です。

てくろぐ: コンテナDCこぼれ話(熱源の件)

やっぱり使うんだwww、何台購入でいくらくらいしたんだろ・・・

そもそも、IIJのコンテナDCでは「PUE 1.2以下」という「エコ」の達成も目的の一つです。その実現のためとはいえ、こんなに電気を使ってしまうのも申し訳ないなぁ、なんてことも頭をよぎりますが、商用サービスで取り返しますので勘弁してください>地球 (ちなみに、実証実験コンテナ内のサーバは後でスタッフが美味しく頂きましたIIJで開発している分散処理環境のテストにも使ったりしています。

てくろぐ: コンテナDCこぼれ話(熱源の件)

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