P2P環境に新たなリスクの予感 - セキュリティ、ここが不安:ITpro(情報元のブックマーク数)

d:id:connect24h:detail渾身の記事。素晴らしい。Winnyによる情報漏洩の話から、色々まで。

Winny/Shareのユーザー数自体は減少している

そもそもWinny/Shareの利用数は減っているのだろうか、増えているのだろうか。ネットワークフォレンジック機器の「パケットブラックホール」や、WinnyやShareの通信を止めるアプリケーションファイアウォールの「OnePointWall」を開発・販売しているネットエージェント社が、ユーザー数の推移の統計データを公開している(表)。

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日大事件。これはかなり重かった。内容といいエロデータといい、全てが痛かった・・・

まず、ゴールデンウィーク前に日本大学(以下、日大)の職員が起こした情報漏えい事件が発覚した。USBメモリーで持ち出した情報からの漏えいで、日大内のガイドラインでは禁止されている業務情報の持ち出したことから発生した。日大の発表によると、2010年4月26日(月)の午前8時30分頃に、広報課に匿名のFAXが届いたことが発覚のきっかけとなっているが、実際には2ちゃんねるのスレッドに2010年4月25日(日)の23:40:43に該当ファイルが報告されている。当初はWinnyとShare両方で流出したとの報告であったが、最終的な発表ではShareだけで流出したようだ。

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インシデントハンドリングでは、異様な祭り回避メソッドを発令した日大。祭りは着実に消火されていった。

結局は一部のみに流れている、祭りになっているもののうまく回避したという感じでしょうね。1回で完結するように情報を出すという感じよりも、絞って終息を待った感はあたらしいインシデントハンドリングメソッドかもしれない。

インシデントハンドリングの現場では、適切な情報公開と真摯な対応を求められる。だが、すべての情報を公開するよりは、公開する情報を絞ったほうがその組織全体へのブランドイメージダウンが低いという報告もある。今回の日大の対応が、それを実践しているかどうかわからないが、事件発生直後にゴールデンウィークがあったことで一般への露出が低かったという幸運が重なり、日大という組織全体のイメージダウンを何とか防いでいるという印象だ。

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既にWinnyとShareは警察によるクローラがあるので、オワタかもしれない。とりあえずいつでも捕まる準備して遊んでください。

Winny/Shareのネットワークプロトコルは完全に公開されている。このため、専用のWinny/Shareクライアントを自作し、どのグローバルIPアドレスWinny/Shareユーザーが、どういったファイルを探していて、どういったファイルをダウンロード/アップロードしているかを記録するシステムを簡単に構築できる。警察や一部のセキュリティベンダーと同様の監視を詐欺業者もやる可能性があるのだ。Web上でiPadプレゼント募集などとうたって個人情報を入力させ、同時に書き込み時のグローバルIPアドレスを記録していけば、グローバルIPアドレスWinny/Share上の検索データ・公開データと突き合わせて、Winny/Shareを使っているユーザーに対する脅しの「ネタ」として使える。近い将来、こういった詐欺事件が発生しかねない。

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本当にここに尽きますね。

今まで通り、Winny/ShareをはじめとするP2Pソフトは、自分だけでなく家族にも使わせない。不明な実行ファイルは実行しない。業務情報は家に持ち帰らない。最新のWinny/Share情報を押さえながら、こうした対策を徹底的に実践することが、みなさんのご家族を守ることにつながるのだ。

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