株主・投資家向け情報:2010年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答(情報元のブックマーク数)

任天堂のハードや製品の考え方とか、色々。結局はバランスをもって提供しているとのこと

Wiiの価格設定や省電力、騒音とかは確かに日本市場を考えているなぁ・って思いましたね。馬力が必要なものを市場は求めていないってことか。あとコンテンツが大切か。

ハードで使う技術というのは、お客様がインタラクティブなエンターテインメントを味わう上で「黒子であるべきだ」と思っているので、そこをそれほど主張してはおりませんので、主張しないことが「任天堂というのは高度な技術には興味がないらしい」というような解釈になっているのかもしれません。「要はバランスの問題だ」と思うんですね。新しい技術というのは当然まだ値段がこなれていなかったり、解決を要する問題があったり、使いこなしが難しかったりします。「その技術がいつ、お客様にいい意味で驚いていただく上で役に立つのか」、「値段のバランスとして、一定以下の原価でハードを作ってお客様にお届けしないといけない時に、(その技術が)どう使えるのか」、といったことを考えた時、われわれとして現実的に行ってきた判断が、「任天堂は高度な技術には興味ないらしい」という解釈につながっているのかもしれません。決して技術に興味がないわけではないですし、私も技術者の端くれとして高度な技術はどちらかというと好きな方で、新しい技術が出てくると「分からずにはいられない」と思っている方です。きっとハードを見ている竹田(専務取締役総合開発本部長)も同じ思いだと思います。ただ、一方でそれだけではお客様にご支持いただける製品はできませんので、バランスを大事にして(製品を)作ってきた結果、今のような解釈があるということではないでしょうか。また、「任天堂はあの時こういう新しい技術を取り入れていたんだね」ということが、将来分かっていただける時が来るかもしれません。

2010年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答

素晴らしい。この方向性。しっかりとユーザを見ている。

記者の方から、「次のDSは高精細のグラフィックスになってモーションセンサーとか入るんですよね」と聞かれました。「そういうことは当然必要とされるんでしょうね。でもそれだけで売れると思いますか?」というのが私が答えたことなんです。紙面の制約があったと思うのですが、「それだけで売れると思いますか?」ということは書いていただけなかったので、少し意味が変わってしまったと思っています。確かに私は「そういうことは必要とされるでしょう」と申し上げましたので、決して間違いではないんですが、文脈というのは難しく、間接的にお伝えいただいた時に、時として誤解が生じてしまうので、気をつけないといけないなあと思いました。当然私たちは、技術が進歩すれば当たり前にできることは変わっていくという自覚は持っていますので、別に性能が高くなってはいけないと思っているわけではなくて、要はバランスの問題ですから。一方で、それだけでお客様に新しいものを買っていただけるとは基本的には思っていないです。
同じことはWii HDといわれるものについても言えまして、私は言ったことがないので、一体どこが出元なのか私は疑問なのですが、ただ、Wiiハイデフィニション対応、高解像度対応にしただけで、新たに世界中のお客様に買っていただけるのかということについて、やっぱり私は、そのことを聞かれたら、「それだけで売れますかね?何か新しいことがいりますよ」と答えると思います。

2010年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答

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