「セキュリティ専門家」という職業の現状:三輪信雄「ここが変だよみんなの対策」(情報元のブックマーク数)

セキュリティ専門家だけで生きていくのが厳しい世の中。

世の中には「セキュリティ専門家」と言われる方がたくさんいらっしゃいます。それは技術者だったりマネジメント系のコンサルタントだったり、学校の先生だったり弁護士先生であったりもします。
しかしながらセキュリティを専門にしている(少なくともそれでメシが食べられているヒト)はそれほど多くないのが現状でしょう。多くの場合、セキュリティ専門家を名乗りながらも他の職業で収入を得ているのです。それくらいセキュリティ専門で生きていくことは難しいのです。
それは大企業や政府関連団体ではない場合はさらに厳しい立場に置かれています。例えば、大企業であればセキュリティ専門のマネジメントスキルやセキュリティ技術に優れた人材を雇用できますが、業種によっては大企業であってもセキュリティ専門家で生きていくことは難しいのです。

「セキュリティ専門家」という職業の現状 | 日経 xTECH(クロステック)

セキュリティ専門家が生きていく道。情報漏えい対策でセキュリティコンサルタントに頼るのではなく、実際に手を動かして現実の

おりしも内部関係者による情報漏えい事件が悪質に変化しています。これまでは取り調べられればすぐに自供していた情報漏えいの当事者であっても「否認」するようになってきました。これは10年以上前に米国のハッカーたちの集まるイベントで、現役弁護士が聴衆に「逮捕されたときに言い逃れする方法」を伝授していたことを思い起こさせます。
景気の悪化、帰属意識の低下、借金の返済苦の社員の増加などから、今後日本では内部関係者による情報漏えい、情報破壊などが増加することでしょう。これらは「セキュリティコンサルタント」に頼っていては対策できません。組織の一員として情報を守る番人としてのセキュリティ専門家が必要とされる時代が来たと強く感じています。
まだ少し時間がかかるとは思いますが、セキュリティ専門家が真に求められ職業として、知識と経験に応じた報酬と共に成り立つようになると考えています。

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スキルパスを考えて動いてほしいとの三輪さんからのアドバイス

学生の中でもセキュリティを志望する若者が少なからずいますが、高度な技術や広い視野を持つ必要のある分野ですから、スキルパスを見据えたプロの職業として目指して欲しいものです。

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